カテゴリー「医療・カウンセリング」の139件の記事

2023年3月26日 (日)

コンサータ増薬で逆効果??

コンサータを足してから最初の受診。前回書いた眠気や無意識行動のことは話さず、物忘れがあまり変わらないことを話した。

この薬はやめてもよかったし、ADHDとは別にある、健忘の原因を探したいと考えていた。

ところが医師は、2倍に増やしましょうと。

しかも最大4倍までできると言うので、びっくりしてしまった。

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しかたなく2錠にしたら、4日目で堪えられなくなった。

うたわれる効果と逆に、眠気とやる気のなさが倍増。

仕事中に何度も意識が遠のき、幻視とも夢ともつかないものを見てしまう。

覚醒していても、まるで夜中に起こされた時みたいに、心身が思い通り動かない。

なぜか人とも話したくなくなった。

家族に近づかれても「来ないで!」と思ってしまう。

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そこで試しにコンサータを飲まなかったら、さらにだるすぎて業務どころじゃなかった。

今は自主的に1錠に戻して、かろうじて一日過ごせる。

いったい何が起こってたんだろう。

私はうつ病や統合失調症のような症状を持っているから、合併症のないADHDとは何かが違うのかもしれない。

あるいは、他の薬との飲み合わせが悪いのかもしれない。

どの薬も、効果が切れた時の不調が処方される前よりひどいから、簡単にやめられない。それが悲しい。

良いことと言えば、酒を飲みたい気持ちがなくなった。

字が少しきれいになった。それくらいか。

2023年3月 6日 (月)

2度目のコンサータ/勝手に動く自分

〉〉過去記事:コンサータとリタリンの思い出

4年前、短期でやめてしまったADHD治療薬コンサータを、1月下旬からまた処方された。

前回は、動悸と効果切れ時のうつ気分に耐えられずやめてしまった。

今は、精神科で登録しないと処方されないようだ。

まずは明らかに変化したことを書きたい。

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・眠気が解消した
 日に何度も襲ってきた眠気がなくなった。
 ただ、疲労度は変わらない。夜には眠気が戻り始める。

・買い物で購入を迷わなくなった(衝動買いもする)

・細かいことを気にしなくなった(大雑把でもある)

・コーヒーを飲みすぎなくなった

・食欲が減った(効いている間限定)

・動悸はなく、うつ気分も少ない

肝心のやる気と集中力は変わった気がしない。
もともと、ストラテラ(アトモキセチン)という薬を飲んでいるからかもしれない。

※コンサータがどんな薬で、ストラテラとどう違うのかはこちら(日経)

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しかも薬との関係は不明ながら、うっかりがよけいに増えてしまった。

・「今日は何曜日?」と聞かれて「火曜日」と答える。
 その自分の声を聴いて自分がびっくりする。本当は日曜日なのに。

・錯語。「ごちそうさま」に「おかえり」と言ってしまう。

・持ち物をどこに置いたかわからず、日に何度も探し回る。

・先週まで難なくやっていた仕事を、違う手順でやってしまう。

・時間が3倍速く過ぎて、なぜそんなに時間が経ったのかわからない。

一見、ADHDの症状にも思えるけれど、私にとっては「知らないうちにもう一人の自分が体を動かしている」状態。

去年、仕事で緊張を長期に強いられた時も、そんな状態になった。>>過去記事

どこか母の病気(統合失調症の作為体験)にも似ている。

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それは症状自体の悪化なのか、薬の影響なのか、だとしたらどの薬の影響か。

私の仮説というか妄想では、大脳基底核にある"線条体"という部分がカギを握っていると思う。
報酬系、運動制御、手続き記憶(自動的な動作の記憶)などを司る部位だ。

線条体とその周りは、ADHDにも、統合失調症にも、他の悩み=社会不安や運動音痴にも関わってくる、重要なエリア。
でも、その内容を文章にまとめるには頭がぼけすぎて断念した。

正解は、薬の調整を続けるうちに見えてくると思う。
ついでに、ADHDだけでは説明できない病の正体がわかればいいなと思っている。

2023年1月26日 (木)

運動、腸活、GABA活

脳と内分泌系を少しでも改善すべく、ゆるい運動と腸活を2ヶ月ほど続けたけれど、正直変わった感じがしない。むしろ心理面も消化器系も調子が悪い。

……

私は悪玉コレステロールが高くて、肌も荒れていて、たぶん腸の環境はかなり良くない。でも、腸内細菌のバランスは心身の健康をも左右するらしいから、ほうってはおけない。

具体的には毎日、ヨーグルト、乳酸菌入りコーヒー、発酵食品を追加。野菜や果物、豆製品も値上げに目をつぶって食べている。オリゴ糖とサプリも適度に。

この程度の日数と食事じゃ、腸に効果はないんだろうか?

ただ、よけいな糖類は減らせていない。ストレスもあって、一日にプリン1~2つ分相当は食べてしまうのだ。ゼロにするのはやっぱり辛い。

ビタミンC?

運動を意識してるのは、「運動脳」(ハンセン著)に書かれていた認知機能への効果、それと「GABAの抗ストレス作用が運動によって活発化する」を確かめたかったからだ。

この2ヶ月、早歩きと階段使いを心がけ、長時間の有酸素運動も月3回した。

たまたま認知力は少しよくなったけど(→次回)、本にあった「酒や抗不安薬を飲んだ時のよう」な気分は運動後にも全然しなかった。

考えてみれば前の仕事はぐるぐる歩いていたのに、逆に悪化したし。

最も効果があるというランニングはしていないので、まだまだ足りないのかも、それも糖分制限と同じでちょっとしんどい。

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ここからはGABA(γ-アミノ酪酸)の話。

簡単に説明できる物質ではなくて、文系の自分にはよく理解できていない。とりあえず、今まで飲んでいたロラゼパムという抗不安薬はGABAの働きを高めるらしい。

それを飲むと私の場合対人不安が減り、一番の悩みである言葉の操作がスムーズになる。

これは完全な素人考えだけど、私は左半球の側頭部周辺に脳波異常がある。その関係で言葉の操作がしにくくなっていて、GABAが(というか薬が)そういったノイズを抑制してくれるのではないか、と妄想している。

じゃあ、なぜ飲み続けないのかといえば、長期に使うと物忘れが進む、と主治医が案じているからだ。

今は別の薬(ジプレキサ)で代用していて、前の薬の離脱症状はない代わりに、毎日会話でつまづいている。

運動が功を奏してほしいと願うばかり。

……

ちなみに腸内細菌とGABAも関係があるようで、ぐうぜん腸活の後押しになった。その辺りは"腸脳相関"の最新情報を探してもらえればと思う。

2022年12月18日 (日)

コロナで(また)ブレインフォグの不安

新型コロナウイルス。
今までもかかったのではと思うことが2度ほどあったけれど、典型的症状は経験がなかった。

だけど今度こそは本物で、ほぼフルコースで発症してしまった。
コロナ×発達障害は個人的にリスキーな組み合わせだから、なるべくかかりたくなかったのに。

寿命は少し縮んだかもしれないけれど、それと引き換えに得た知恵もあるので、書いておこうと思う。

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私は2011年にも似たような風邪を引いたことがある
さらに半月の間に37~39℃を繰り返していた。

ちょうど新しい仕事が始まってひどい見当識障害が何週間も続き、頼りにならない人という印象を持たれて凹んでいた。

当時は、物忘れが感染症と関係し得るものとは思いもしなかったのだ。

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だけどその9年後、コロナ禍が訪れて、ブレインフォグ(脳の霧)は広く知られることとなり、その原因はいわば、脳の炎症に対する免疫細胞の過剰反応であることがわかってきた。

コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か(ナショジオ,2022)
 「ニューロン同士をつなぐシナプスが過剰に刈り込まれることが、
  新型コロナ後遺症患者のブレインフォグを引き起こしている可能性がある」

新型コロナウイルス感染の後遺症とされる「ブレインフォグ」とは?(WIRED,2022)
 「シナプスが過剰に除去されると、新たな記憶を形成したり、既存の記憶を思い出したりする能力に影響がでると予想されます。
  また、ブレインフォグでみられる脳機能の低下の説明になる可能性があります」

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ここからは半分私の妄想である。

まず、感染症由来の長期の認知機能低下は新型コロナの前からあったけれど、ストレス性や原因不明として片付けられてきたんじゃないか。

さらに、炎症による微小な脳のダメージが起こりやすい人間は一定割合いて、さらにその一部は、発達障害や精神神経系疾患となって表れているのではないか。
自分と母がそのように思えてならないのだ。

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過去に何度か、原因不明ながら認知機能ががくっと落ちた時。
ブログを振り返ると、凸凹の凸部(言語理解・視覚短期記憶など)はそこそこに回復したけれど、凹部(処理速度・エピソード記憶など)は前より落ちたまま。

もしかすると私は、生まれる前後から何かある度に神経の過剰な取捨選択(刈り込み)が繰り返されて、今の凸凹ができたんじゃないか??

そして私のようなタイプは、この経過を繰り返しすぎると、早く認知症になってしまうのではないか?

まだ、ここに出せるような根拠はないけれど、信頼できる情報もちょっとずつ増えている。
最後の妄想は外れてほしい。

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今年の春も、パワハラ業務による過興奮からブレインフォグに似た状態になったばかり。
半年かけて克服して、障害者就労も達成したという折にコロナ感染である。

3日間はぼんやりしていたのが、今日は発症前より頭がクリアなくらい。
とはいえ、嗅覚は消えてしまったし、さらに物忘れが進むかもしれない、と思うと背筋が寒くなる。
どうやって防げばいいのか。

今わかっている一つのヒントは、これ以上の炎症を抑えること。

まずは、基本の生活習慣と食習慣に立ち返ることを心がけようと思う。

あとは脳トレを兼ねて、偏りのない幅広い医療知識を取り入れていきたい。

2022年12月 7日 (水)

ストラテラは新しい仕事に役立っているか?

ストラテラを80mgにしてもう半年以上経つ。

数年前増薬した時は、胃もたれの副作用が強くて断念した。今はなぜか平気になった。

ADHDを軽減する薬のはずだけれど、私のTwitterを見れば、相変わらずうっかりだらけ。

では何が変わったのか。そして新しいオープン就労の仕事はうまく行っているのか。

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まず、片付けや報連相を後回しにしなくなった(100%ではない)。やるべきことが意識にのぼりさえすれば、そして体調さえ良ければ、面倒がらずすぐとりかかることができる。

また、ストラテラの作用にはうたわれていないけど、前に比べて楽観的で、気が大きくなった。

逆に独創性やひらめきは減ったと思う。注意の幅が狭まった代わり、意識があちこちに飛ばなくなったということなんだろうか。

もう一つ、手先を使う作業の正確性が上がった。仕事では機械やハサミ、大量の紙を扱うので助かっている。運動に対する集中力が向上したんだろうか。

あと、これも関係あるかわからないけど、人の声(言語)がいくらか聞き取りやすくなった。

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そんなこんなで、新しい仕事は休まず行けていて、最初はあったミスも慣れと共に減った。朝晩の家事もなんとか回している。

ただ、ちょっと動揺するような出来事や発言があると、うっかりを頻発してしまう。さらに、エピソード系ワーキングメモリは改善してないから、目に入らないタスクや、時間で決まっているタスクは記憶喪失のように忘れてしまう。

やっぱり一般社員のようなマルチでハイパーなタスクはできなさそうだ。その点、障害者雇用でよかったとも思う。

相変わらずスタッフに話しかけられることもなく、寂しく過ごしているけれど、身の丈にあった仕事はできているのかもしれない。

2022年10月 4日 (火)

ADHD+二次障害という立場(長文)

主治医にはどうも困り度が伝わりづらい。

受診では障害者職業センター通所が終わったこと、クローズ就労かオープン就労か迷っていること、9月から新しい講習を受けていることを話した。

そして、就活に際して自分のことをどんな風に説明したらいいかと尋ねた。正確には、私が自問するのを聞いてもらった形。

それで、"発達障害(ADHD)と二次障害(うつなど)と言えば通じるだろう"という答えになったんだけど、なんだか腑に落ちない。

私はもっと医学的な用語で表してほしかったからだ。例えば双極症や軽度認知障害のような。

診断されてない病名は名乗れないし、当事者仲間を探すにも不自由だと思う。

だけど話を受け入れた以上はしかたない。

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春からストラテラが80mgになり、少量のジプレキサが足されたけど、果たして効果はというと……

時間や期限は前より守れるようになり、やりっぱなしもかなり減った。(ただ、去年までなかったような度忘れはする。)

夏の間は活動的で、職業センターでも進んで発言できた。

追記:料理の下ごしらえや虫を捕まえるといった素早い手先の作業が得意になっていた。

必要なことに注意や意欲をとどめるという効果は間違いなくあった。

……

かたや、好奇心や創造性は減った気がする。遠出しよう、誰かに会おう、自己表現しようといった気持ちが起きない。

ストラテラはADHDのとりとめない言動を減らす代わり、人を正気にさせすぎると個人的には思う。

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ジプレキサの効果と思われるものは、以前書いたので省略。

食欲増進作用があるというけれど、ストラテラは逆に抑制するのでしばらく体重をキープできていた。それが9月になって突然、お腹がすいてすいて我慢できなくなった。当然服はサイズアウトしてしまった。

それらの作用がありながら、前回、前々回に書いたような悩みは消えない。主治医にうっかりが進んでいると何度訴えても、いまだ信じてもらえずにいる。

2022年7月10日 (日)

夢を見るようになった+視覚がおかしい

何のおかげかはわからないけれど、家事などをおっくうに思うことがずいぶん減った。
意志と実行機能が仲良くなったというか、数か月前はなかった回路(?)が開通したような感じがする。
思いつくのは

1.ストラテラを80mgにした効果
2.ジプレキサのドーパミン・セロトニンへの作用
3.気温上昇による血流の改善
4.軽躁状態

と色々なので、一概には決められない。

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それから、寝ている時にパニックや半覚醒が起こることが減った。
代わりに、悪夢でない夢を見ることがとても増えた。夢の中のエピソードやその時の感情も短時間覚えていられる。
これはよい兆し。

レム睡眠が間違いなく改善されているし、睡眠中に認知機能を整えるDMN(>>)というモードがよく働いている可能性があるし、さらには、記憶をつかさどる海馬が回復している可能性もある。

新しい睡眠導入剤を試しているので、少しは効果があったんだろうか。

今のうちに、悪くなった時の対策をしておこうと思う。

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ところが、ますます悪くなっている部分もある。

言おう、しよう、と思ったことをとっさに間違える。
つまり、意志と真逆のことか、類似のことを言ったりやったりしてしまい、肝心のことが思い出せない。

それがどうも、視覚と言葉、視覚と運動をつなぐ時にひんぱんに起こる。

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それから、眼を開けていても、つぶっていても、色々なものが見える。
残像のような不規則な光、黒い点、ざらざらしたテクスチャ。

閃輝暗点に近いもの、ビジュアルスノウに近いもの、眼振と思われる、視界の一部が動くような現象もある。
あと、左目のまぶたが1か月くらい、しょっちゅうぴくぴくしている。

前は、開眼時には気にならなかったのに、今は目を開けているのも少し苦痛だ。

神経眼科に行きたいけれど、他の病院と同じように、「かかりつけに相談してください」と言われるのが怖い。
主治医は私の言ったことを私以上に覚えていないから。

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こんな記事もあった。
「目を開けていられない」苦しむ妻がたどり着いた意外な病名と原因

精神科医は、少なくても私の主治医は、検査や詳しい聞き取りをせずに「とりあえず薬で様子を見る」ことしかしないけれど、薬が増える、あるいは減ることによって、本来の症状と副作用、離脱症状の区別がつかなくなってしまう。

だけどそれを話しても、また薬が増えたり減ったりするだけで、らちが明かない。

向こうにとっては、日に50人来る患者の一人でしかないかもしれない。
でも本人にとっては一人しかいない自分なのだ。簡単に考えないでほしい、と思う。

2022年6月17日 (金)

地域障害者職業センター/アウトプットが下手な人

今月から、地域障害者職業センターに通い始めた。
まずは心理検査・適性検査が終わったところだ。

ここはもちろん精神のほかに、知的障害・身体障害の人も利用している。
ただ、3回通った感じでは、見た目でわからない障害の人が多いように見えた。

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私の受けた適性検査はたぶん、GATBというもの。
細かい設問は忘れてしまった。

結果は、事務系のスキルが平均より高く出た代わり、計算や図形は平均域かそれより下。そして目と手を使う運動系は平均より2レベル下のランクだった・・・・・・。

先日受けたWAISと同じような傾向(→過去記事)。かなり頑張ったつもりなのに。

それを見て、最後にした業務が全然合ってなかったことを再確認できた。
せめてコミュニケーション力や、自己管理力があればよかったけれど、私の場合それも伴わない。
インプットが正しくできたとしても、アウトプットがダメダメで、前職場では「普通のことができない」「手を抜いている」「知ったかぶりをしている」などと評価されていた。

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別の検査ではエゴグラムをやって、なんとAdapted Child(従順な子供)が満点だった。
もちろんFree Childの項目は低い。
担当者(心理士?)は、それがストレスのたまりやすさと関連していると分析していた。

身近な人達に理解されていると思えていない。母親、医師も含めて。
自己肯定感もつねに低くて、人の言いなりになってしまう。
アウトプットが下手だから理解されなくて、理解されないから自己肯定感が上がらない・・・・・・というループ。

この点については、自分ではどう解決していいかわからない。

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発達についての設問用紙も、意外にチェックがたくさんついてしまった。

特に、発達的には視覚の不具合より、聴覚の不具合の方が圧倒的に多かった。
遅刻や忘れ物、モタモタなどのADHD傾向は、この結果説明の日もやらかしてしまったし、疑いようがない。
自閉症傾向はといえば、自分の感覚では強いと言えば強いし、弱いと言えば弱い、やっぱりグレーなんだな、と感じる。

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ここまでの感想をひとことでいえば、「職業センターってすごい!」。

病院でもカウンセリングでも、こんな詳しい検査やフォローをされたことがないし、もちろん家庭や学校でこんな話をした覚えもない。
私達の世代、というか私達の親世代はとにかく、教育も、子育ても、仕事観も、精神障害の解釈も、みんな偏っていたから。

今後は職業準備といって、自分に合った業務を見据えていくワークが待っている。
でも、自分のようなアウトプットできない人間が、しかも中年になって知能が衰えた今、凸凹を受け入れてくれる職を見つけられるんだろうか?

担当者さんは手帳の取得とオープン就労をすすめるけれど、ぜんぜん自信がない。

2022年6月 6日 (月)

また時間感覚の喪失/医師への不信感

物忘れと認知症の違いに「食事をとったこと自体を忘れる」というのがある。
健康な人なら、40代でも忘れないものなんだろうか。
私も、2~3年前までなら覚えていられた。

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今、
"さっき"と"一週間前"の違いがつけられない。
一週間前のことがさっきのように鮮明にやって来る。
さっきのことが一週間前のように遠くかすむ。
記憶がないのではなく、似た記憶がごちゃまぜになってしまっているのだ。

だからすごく気持ち悪い。

残っていたうどんをたっぷり食べた後に、食事を作り、いつもと同じように食べていた。
食べ終わってから、うどんを食べたことを思い出した。

薬を飲んだかどうかは、ストラテラであれば空腹感があるかどうか、ジプレキサであればのどの渇き、で判断する。
毎日のルーチンはデジタルツールを駆使して何とかなっている。

加えて、毎晩の幻視やパニックに似た発作もしんどい。
どうして主治医が詳しい検査をしてくれないのか、病名を検討してくれないのか、不信感が高まるばかり。

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両足にいつの間にか、乾癬のような皮疹が増えていた。

内科ではリウマチや炎症反応などの異常値はなく、「乾癬と診断されたらまた来てください」と言われた。
皮膚科では、「薬(ステロイド)を二週間試して収まるなら、水虫ではない」と言われただけで、アトピーの診断は変わらなかった。

軽症の乾癬と全く同じ見た目なのに、診断されてないから、対策を探ることもできない。

乾癬についてはこちら。自己免疫疾患の一種で(アトピーもだけど)、悪化例では皮膚以外にも症状が出る。
うつ病とも統計的な関連性があるという。

私がかかっているドクター達は、薬が効けば結果オーライみたいな態度なので、何々病かどうかの鑑別にはあまり関心がないようだ。
もしかしたら、患者が多くて診察時間を取られるのが嫌なんじゃないか?

自分では、状況証拠からこう考えている。
去年の秋冬辺りから何らかの原因で体に炎症が起きていた。
その結果として色々な心身症状が出ていた。
この後も進行するかどうかはわからない。
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そして、女性ホルモンの減る更年期は炎症のリスクが高いのだ。
更年期は誰にでも来るけれど、もともと、発達や免疫系に弱みがある人間にとっては、人生を左右するような影響を与える。

私の精神的症状が更年期と関係あるかはわかっていないし、同じようなケースも見つけられていない。
ただ、今までバラバラだと思っていた心身の不具合が、実は無関係ではないと知ることはできた。

とにかく、正しい病名がつかないまま、困り度だけが大きくなっていく。

2022年5月23日 (月)

すこし回復/若年性認知症相談(長文)

仕事を辞めて調子は良くなるどころか、悪化の一方だった。

連休明けが頭痛・耳鳴りのピークで、なぜか歩行がゆっくりになり、字が上手く書けず、言葉も本当に「あ、う・・・・」という感じ。

グラグラするめまい、つまづきやすさ……書ききれないくらいの症状があった。

コンロもアイロンもつけっぱなしで、焦がしてしまったこともある。

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脳神経外科の次に内科へ行き、採血を頼んだ。結果が聞けるのは半月後。

かかりつけ精神科では、取り急ぎある検査をしようという話になった。ところがすぐ会計になったので、尋ねると「カルテに書いてなかった。検査は次回ではないか」とのこと。

がっかりしてしまった。

先月減らした薬が前と同じ量出ている。予約は4週間後まで目一杯。

主治医は、一日100人以上来る患者をさばくだけで手一杯なんじゃないか?

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ここ数日は回復傾向で、頭痛と手足の不器用さは減った。物忘れは横ばい。

ジプレキサ増薬の効果はよくわからない。

同じ「安定」がつく薬でも、安定剤とは効き方が違う。

痛みのような副作用は感じない。寝つきが悪くなる代わり、一度眠れば熟睡感がある。

そして飲み忘れると、イライラしたり、泣きたくなったり、感情的になる。

先を見通すこと

たまたま役所で「若年性認知症相談」のパンフレットを見つけた。

認知症の可能性は確率的に少ないけれど、脳機能を調べるSPECTやPETという画像検査を受けたくて、その流れを知りたかったのと、具体的な困りごとをどうすればいいか悩んでいた。パンフを見つけたのは何かの縁だと思い、メモを手に電話してみた。

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1件目の電話では、最初に発達障害で通院していることを言ったら

「更年期やストレスでも物忘れはありますので・・・(略)・・・かかりつけに相談してください」と強制終了されてしまった。

もう1件はいわゆるホットラインで、心理士らしい女性がぴったり20分傾聴してくれた。物忘れの原因は何十もあるそうで、画像検査の詳細はわからない様子だった。

自分のは一時的な物忘れであるという見方だったけど、困った時はこの電話にかけて構わないそうだ。

あとは「もうしばらく様子を見て」「工夫をして」「周りに協力を頼んで」「かかりつけに相談して」と。

正直、それが行き詰まったから電話してるんだ、と思った。でも、こういった相談先があるのはありがたいと思った。

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