新型コロナウイルス。
今までもかかったのではと思うことが2度ほどあったけれど、典型的症状は経験がなかった。
だけど今度こそは本物で、ほぼフルコースで発症してしまった。
コロナ×発達障害は個人的にリスキーな組み合わせだから、なるべくかかりたくなかったのに。
寿命は少し縮んだかもしれないけれど、それと引き換えに得た知恵もあるので、書いておこうと思う。

私は2011年にも似たような風邪を引いたことがある。
さらに半月の間に37~39℃を繰り返していた。
ちょうど新しい仕事が始まってひどい見当識障害が何週間も続き、頼りにならない人という印象を持たれて凹んでいた。
当時は、物忘れが感染症と関係し得るものとは思いもしなかったのだ。
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だけどその9年後、コロナ禍が訪れて、ブレインフォグ(脳の霧)は広く知られることとなり、その原因はいわば、脳の炎症に対する免疫細胞の過剰反応であることがわかってきた。
・コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か(ナショジオ,2022)
「ニューロン同士をつなぐシナプスが過剰に刈り込まれることが、
新型コロナ後遺症患者のブレインフォグを引き起こしている可能性がある」
・新型コロナウイルス感染の後遺症とされる「ブレインフォグ」とは?(WIRED,2022)
「シナプスが過剰に除去されると、新たな記憶を形成したり、既存の記憶を思い出したりする能力に影響がでると予想されます。
また、ブレインフォグでみられる脳機能の低下の説明になる可能性があります」
ここからは半分私の妄想である。
まず、感染症由来の長期の認知機能低下は新型コロナの前からあったけれど、ストレス性や原因不明として片付けられてきたんじゃないか。
さらに、炎症による微小な脳のダメージが起こりやすい人間は一定割合いて、さらにその一部は、発達障害や精神神経系疾患となって表れているのではないか。
自分と母がそのように思えてならないのだ。
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過去に何度か、原因不明ながら認知機能ががくっと落ちた時。
ブログを振り返ると、凸凹の凸部(言語理解・視覚短期記憶など)はそこそこに回復したけれど、凹部(処理速度・エピソード記憶など)は前より落ちたまま。
もしかすると私は、生まれる前後から何かある度に神経の過剰な取捨選択(刈り込み)が繰り返されて、今の凸凹ができたんじゃないか??
そして私のようなタイプは、この経過を繰り返しすぎると、早く認知症になってしまうのではないか?
まだ、ここに出せるような根拠はないけれど、信頼できる情報もちょっとずつ増えている。
最後の妄想は外れてほしい。
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今年の春も、パワハラ業務による過興奮からブレインフォグに似た状態になったばかり。
半年かけて克服して、障害者就労も達成したという折にコロナ感染である。
3日間はぼんやりしていたのが、今日は発症前より頭がクリアなくらい。
とはいえ、嗅覚は消えてしまったし、さらに物忘れが進むかもしれない、と思うと背筋が寒くなる。
どうやって防げばいいのか。
今わかっている一つのヒントは、これ以上の炎症を抑えること。
まずは、基本の生活習慣と食習慣に立ち返ることを心がけようと思う。
あとは脳トレを兼ねて、偏りのない幅広い医療知識を取り入れていきたい。