数秒前の記憶がない(超長文)

7月に「目を閉じて考えたことがほとんど記憶に残らない」と書いたけど、今は目を開けていても記憶に残らない。
たった数秒前のできごとが夢になってしまった。
※10/9現在やや回復中

9/25頃から認知機能低下がさらに進んだ。
同時にめまいなどがあって、その考察は1個前のブログに書いた。

たった今の自分の発言が覚えられない。
家族に「○○○○？」と質問する。
家族が「これはね･･････」と言い出す。
すると私は「これって何のこと？」となってしまう。

文字の記憶も同様に全然できなくなった。
特にスマホのアイコンやLINEのグループがなかなか見つけられない。
探してるうちに何を開きたいのか忘れる。

ただ、画像記憶と、エピソードの概要の記憶は残る。
たとえば、○○さんといつ何をしゃべったかはわからなくても、○○さんがどこでどんな感情で話したかはわかる。
料理などの手続き的記憶もほぼ正確にできる。

どうやら、言語やエピソード記憶に関わる部分、あるいは言語を他の認知と結びつける経路が壊れてるようだ。
なので、この文章も思い出しては書く、を繰り返している。

失語は2年半前くらいからで、特に喚語困難と錯語、それに加えて「てにおは」などの文法間違いも増えた。
この半月は、言葉を言う途中で発音がめちゃくちゃになることがよくあった。
ただ、復唱はすらすらできる。
聞く方も、音量が小さいわけでも、考え事をしているわけでもないのに、1回では理解できない。

何かをしようと思ったり、言葉を言おうと思ったり、話を聞いたりしている時、以前はそれが頭の中に浮かんだはずだ。
心理学では表象と言うんだけど、それがなくなった。

目を閉じて横になる時はもっとひどくて、思おうとすることすらできなくなる。
この状態を説明するのはすごく難しい。(ずっと前に書いた白モードが進んだ感じ。)

人が安静にしている時は、「DMN」といってとりとめのない心のさまよいが起こる。

ところが、私が目を閉じて安静にすると、まず0コンマ数秒の"写真"が何百枚も現れ、大量の文字が現れる時もある。

どんな色で、視野のどのあたりに出たかはわかっても、何を表しているのかわからない。

時には、半覚醒(解離や催眠術のような状態)になる。
イメージや言葉を思い浮かべることすらできなくて、自分がもう死んでしまったような感覚になってしまう。

このような症状、やっぱり、母の病気に似ている。
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/mentalhealth/mental/seishinka_nyumon/nyumon_page4.html
主治医はそれを否定する。
確かに幻聴はない。
だけど、幻聴が音声以外で現れ、認識できてないだけだと考えれば、だいたい一緒じゃないか？
主治医にどうしても深刻さが伝わらなくて、色々と不信感がある。

別の病院で撮ったMRIは、あと数週間結果がわからない。
そこの先生も原因はADHD だろうと言っていたので、異常なしと言われるような気もする。

ちなみにうつ気分やだるさはない。

この1か月くらい、スマホや紙に残すものがすごく増えた。
覚えていられないので、思い出したその瞬間に書く。
家だったらAlexaや家族に言い残す。
やることリストも100件を超え続けている。

前、ヘルペス脳炎で海馬の高次脳機能障害になり、記憶が7秒で消える女性の動画を見たことがある。＞＞Youtube
運転や会話はできるのが不思議だったけれど、今の自分には実感できる。
一部の記憶機能を損傷(あるいは外科的に切除)しても、全ての記憶がなくなるわけではない。
記憶は色々な形で頭のあちこちに保存されるからだ。

だから私も、さっき見た動画が何かを思い出せなくても、上に書いた女性の動画を思い出すことはできるし、今日の予定を一つも覚えていなくても、手帳のカレンダーに文字があったかどうかを思い浮かべることはできる。

もし健康な人が突然この状態になったら、仕事を辞めざるを得ないかもしれない。
メモをしようにも取り出した時には忘れてしまうし、自分の発言も覚えてないから。
ただ、私は障害者雇用に就いて長いので、仕事ではそんなに困ることはまだない。

かえって休みの日の方が辛い。
何をやればいいかわからず、リストを見るのもおっくうで、いたずらに1日が過ぎてしまう。
失敗が怖いので人間関係を深めることもあきらめたけど、続く限りは外界と関わる生活を続けたい。
記憶機能がちょっとでも再発達してくれることを期待して。

続く＞＞