ワーキングメモリが壊れた(長文)
抑うつ状態は軽くなってきた。
翌日、鉄と亜鉛を思い出した。ところが亜鉛が見つからなくて、入れ物の形もわからない。もう一度探してテーブルに戻ったら、眼の前にあった……
実はこの状態、2年前にも覚えがある。
記録によると、主治医に統合失調症の可能性を否定され、脳外科でCTを撮ったものの「精神科で相談してください」と終了に。
若年性認知症相談に電話して、1件目では冷たくあしらわれ、2件目では、物忘れの原因は80以上あると言われて心が折れた。
でも、2ヶ月後の日記には「短期記憶が数十秒もつようになった」とある。その間どう過ごしたかは覚えていない。
今も同じで、即時記憶の出し入れがうまくできない。即時記憶とは短期記憶でもごく短い記憶のことだ。
「今何をしているのか」「何を見聞きしたのか」を数秒で忘れてしまう。話をしていても、間が空くと何の話だかわからない。仕事は全集中でやり遂げても、家ではボロボロだ。
私は元々、非視覚的なエピソード記憶を覚えることが苦手で、覚えているスパンが年々短くなってきた。それはおそらく左の海馬か、そこと他の部位をつなぐ経路の問題だと思う。なぜなら視覚的エピソードは何年経っても鮮明だから。
だけど今は、他のどこかにも不具合が起きている。できごとを知覚した後にいったんプールし、記憶や感情と照合する機能だ。
しかも得意だったはずの視覚短期記憶さえ、だめになっている。
原因は80以上あるとはいえ、思い当たることは10くらいにしぼれる。加齢、ストレス、睡眠不足、スマホのしすぎ、活動不足……
まずはその対策をしてみて、効果がなかったら、精神科か神経内科で相談するつもりだ。