言葉の代わりに画像で考えるようになった
半月前に入院した母、パーキンソン症状は続いているものの、微熱や食欲不振は回復したようで、来週やっと面会できる。
私の方は、薬の調整がうまくいきそうで元気にはなったけど、「言葉で思うこと」がうまくできない。
間違った言葉ばかり発してしまうし(錯語)、言いたい言葉が5秒以上出てこないことも多い。
あるいは、静かに目を閉じている時、数年前は4、5 分の間でも色々な連想が広がったのに、今はただただ〈無〉だ。
この文章も書きたいことを考えてから書いているわけではなく、短文を何日かかけて継ぎ足している。
その代わり、最近は〈画像〉でものを考えるようになった。
前は言葉で処理していた「段取り」「知識」「推論」などを、一連のスライドのような形で思い浮かべるのだ。
それは、病気や怪我で高次脳機能障害を負った人が、代償機能として別な能力を使うのにも似ている。
……
最近は、色々なことをかなりリアルにイメージできるようになった。ただ、リアルすぎて、実際起きてない現象を事実と混同してしまう(例えば、通帳を外でなくしたという偽記憶が生じた)。
去年に比べて、確かに記憶力は良くなった気がする。忘れていた昔のことも、視覚的に想起できるようになった。
でも、良くなったのは言語と動作以外の記憶だけ。エピソードはもちろん、長年積み重ねてきた知識まで思い出せなくなってきて、今は幼児程度の情報量しかないような感じがする。
中年の今がこの状態なら、5年、10年経った時に自分はどうなってしまうのか。
もう、衰えた認知方法はあきらめて、画像思考・画像記憶という、新しい認知方法で生きていった方がいいんだろうか。
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