« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »

2023年2月

2023年2月14日 (火)

言語的エピソード記憶が出てこない(2)

前回の続き。

「リエゾン」というドラマを観た。

ADHDの女性研修医が、ASDの児童精神科医のもとで奮闘する話。

よいセリフが多いんだけど、私は観た直後にセリフを9割以上忘れてしまう。

少なくても一昨年はそうじゃなかったから悲しくなった。

耳から聞いた音声が、壊滅的に覚えられない。詳しくは>>

今年は読み書きした内容や、思考までも忘れるようになってきた。

Photo

それから、時間感覚がさらに早くなった。

何をしたかは残らなくても、見た光景はわりと鮮明に残っているから、「ついさっき起きて天井を見てたのに、もう昼食?」と、時間がワープしたように感じるのだ。

とても悲しい。

Pbs058

自分がすでに、死んでしまったかのような感覚に陥る。

少なくても幼年期、青年期の私はもう存在しない。

同じように、今とこれからの私も消えていく。

それは生きているって言えるんだろうか。

Photo

去年、テレビで見た、脳炎で高次脳機能障害を患った女性は、数秒しか記憶が持たないから、あらゆることを紙に書きつけていた。
毎日、書いたことを整理するのに2時間。それでも明るく暮らしていた。

そういう大まかな話は、何かの連想でふっと出てくる。ただ、任意に思い出せないし、今年見た番組なんかはもうだめだと思う。

……

私も音声に関しては、すべてを書きつけないといけないレベルに至りつつある。

 

主治医は物忘れの原因が発達障害だと信じ込んでいるから、いまだに精密検査をしてもらえない。

ならどうして、視覚記憶などはそれほど衰えなくて、音声と言語だけが衰えていくのか?と聞きたい。

2023年2月10日 (金)

新しい職場で中鬱(長文)

オープン就労で入った職場にどうにもなじめない。

過去を振り返れば、どんな不適応環境にも、たいてい自分を気にかけてくれるキーパーソンが現れた。

今もキーパーソンがいないわけじゃない。同じ障害枠のASDの男性、もう一人、おそらく凸凹を持っていて、休職予定の男性。このお二人とたまに雑談する程度。

先月までは、抗不安薬を毎日飲んで、勇気を振り絞って会う人達に声をかけてきた。今はもうその気力が出ない。

20210713_180356

他の人からは、心の無い機械のように扱われている気がする。すみませんとか、ありがとうという言葉も消えてきた。私は内心「話したい」とやきもきしながら、機械みたいに自分を押し殺している。

なぜか、私は今までいつも、相手に弱者扱いされているのがわかると、わざわざ弱者を演じて、虐げてくださいと言わんばかりにふるまってしまう。前の職場がまさにそう。

もしかしたら、母親や過去の虐待者との関係を再現しているのかもしれない。母親こそが私を無力化して、機械のように扱ってきた人なので。(逆にキーパーソンというのは、亡き父親の象徴かもしれない。)

そういう意味では、はじめから弱みをさらけ出すオープン就労にしなければよかった、とも思い始めた。

011470_li

そして軽鬱から中鬱に悪化。

仕事に行きたくない。家事も遊びもしたくない。動けば身体中重くて痛くて、指が震える。

何より異常なのは、ネガティブ独語というか、汚言症というか、物騒な文句を無意識に吐いてしまう。吐いてから、家族や通行人に聞かれてないかとどきどきする。

……

助けを求めて、行きつけのカウンセリングに電話をした。が、半月以上先まで予約が空いてない。

なので、化学的に気分をシフトするべく、倍増されたジプレキサ(オランザピン)を飲んでいる。鬱にも妄想にも処方される薬だけど、これが抗不安薬とは違い、効くのにすごく時間がかかる。

効き出すと、何かギアがニュートラルに入ったような静けさを感じた。安心とは違う、「だから何だ」という感覚。

Screenshot_20230213164753_chrome

とにかく、必要以上に弱者としてふるまうのをやめたいし、キーパーソンをもっと増やしたい。

« 2023年1月 | トップページ | 2023年3月 »