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2022年12月

2022年12月31日 (土)

2022年は精神的転機だった

2022年はまず、地獄のような部署に飛ばされた。汚い仕事、力仕事で腹筋が割れた。要領が悪いためやることなすこと否定され、根も葉もない噂まで立てられた。全てがブラックだった。

そのせいか、春先には身体中が炎症を起こした(と思う)。記憶が壊れ、毎晩パニックを起こし、手足の自由もきかなくなった。ところが、下の絵のようなループで精密検査を拒否されるばかり。幸い4ヶ月以上かかって元に戻った。今でも視神経の不具合は残っている。

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その中で"障害"者として人生を立て直すことを考え、障害者職業センターに3ヶ月通い、様々な自己分析の機会をもらった。ブラック部署でやっていた、視覚と手先を協応させる作業は一番向いてないと知った。

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秋にはADHD+うつ病として精神障害者保健福祉手帳2級を取り、資格も二つ取り、ハロワから障害者雇用で一発採用された。前に比べたらやりやすい業務だ。ところが1ヶ月もたたないうちにコロナにかかってしまい、なんとかブレインフォグを回避して今に至る。

……

今年は自分の凸凹を再確認したり、体調不良とのつきあい方を学んだりで、生きづらさはかなり和らいだ。ただ、要求水準は去年までよりずっと下がった。

「いつかどこからか、スポットライトが当たるかもしれない」、そんな幻想は完全に壊れた。ただ地道に、生きていれば十分くらいの気持ちでいる。

……

母の幻覚妄想はゆるやかに悪化していて、対策のしようがない。私もそうだけど、核となる症状に薬が効かないのだ。皮肉にも医療界隈にいながら、地域医療への期待を喪失した一年だった。ネットに流れてくる最新の科学情報が支えだ。

……

今期待をかけているのは、運動・スポーツだ。とにかく歩くようにして、プチトレーニンググッズも色々買った。まだ大きな効果はないものの、少しだけ思考の流れがスムーズになった気がする。

総合的には、凸凹の凹はより下がり、凸も活かせていないけれど、特性とはまた違う面をきたえることができた。そういう意味ではそれほど悪くなかった一年だと思う。

2023年もよろしくお願いします。

2022年12月18日 (日)

コロナで(また)ブレインフォグの不安

新型コロナウイルス。
今までもかかったのではと思うことが2度ほどあったけれど、典型的症状は経験がなかった。

だけど今度こそは本物で、ほぼフルコースで発症してしまった。
コロナ×発達障害は個人的にリスキーな組み合わせだから、なるべくかかりたくなかったのに。

寿命は少し縮んだかもしれないけれど、それと引き換えに得た知恵もあるので、書いておこうと思う。

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私は2011年にも似たような風邪を引いたことがある
さらに半月の間に37~39℃を繰り返していた。

ちょうど新しい仕事が始まってひどい見当識障害が何週間も続き、頼りにならない人という印象を持たれて凹んでいた。

当時は、物忘れが感染症と関係し得るものとは思いもしなかったのだ。

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だけどその9年後、コロナ禍が訪れて、ブレインフォグ(脳の霧)は広く知られることとなり、その原因はいわば、脳の炎症に対する免疫細胞の過剰反応であることがわかってきた。

コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か(ナショジオ,2022)
 「ニューロン同士をつなぐシナプスが過剰に刈り込まれることが、
  新型コロナ後遺症患者のブレインフォグを引き起こしている可能性がある」

新型コロナウイルス感染の後遺症とされる「ブレインフォグ」とは?(WIRED,2022)
 「シナプスが過剰に除去されると、新たな記憶を形成したり、既存の記憶を思い出したりする能力に影響がでると予想されます。
  また、ブレインフォグでみられる脳機能の低下の説明になる可能性があります」

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ここからは半分私の妄想である。

まず、感染症由来の長期の認知機能低下は新型コロナの前からあったけれど、ストレス性や原因不明として片付けられてきたんじゃないか。

さらに、炎症による微小な脳のダメージが起こりやすい人間は一定割合いて、さらにその一部は、発達障害や精神神経系疾患となって表れているのではないか。
自分と母がそのように思えてならないのだ。

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過去に何度か、原因不明ながら認知機能ががくっと落ちた時。
ブログを振り返ると、凸凹の凸部(言語理解・視覚短期記憶など)はそこそこに回復したけれど、凹部(処理速度・エピソード記憶など)は前より落ちたまま。

もしかすると私は、生まれる前後から何かある度に神経の過剰な取捨選択(刈り込み)が繰り返されて、今の凸凹ができたんじゃないか??

そして私のようなタイプは、この経過を繰り返しすぎると、早く認知症になってしまうのではないか?

まだ、ここに出せるような根拠はないけれど、信頼できる情報もちょっとずつ増えている。
最後の妄想は外れてほしい。

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今年の春も、パワハラ業務による過興奮からブレインフォグに似た状態になったばかり。
半年かけて克服して、障害者就労も達成したという折にコロナ感染である。

3日間はぼんやりしていたのが、今日は発症前より頭がクリアなくらい。
とはいえ、嗅覚は消えてしまったし、さらに物忘れが進むかもしれない、と思うと背筋が寒くなる。
どうやって防げばいいのか。

今わかっている一つのヒントは、これ以上の炎症を抑えること。

まずは、基本の生活習慣と食習慣に立ち返ることを心がけようと思う。

あとは脳トレを兼ねて、偏りのない幅広い医療知識を取り入れていきたい。

2022年12月 7日 (水)

ストラテラは新しい仕事に役立っているか?

ストラテラを80mgにしてもう半年以上経つ。

数年前増薬した時は、胃もたれの副作用が強くて断念した。今はなぜか平気になった。

ADHDを軽減する薬のはずだけれど、私のTwitterを見れば、相変わらずうっかりだらけ。

では何が変わったのか。そして新しいオープン就労の仕事はうまく行っているのか。

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まず、片付けや報連相を後回しにしなくなった(100%ではない)。やるべきことが意識にのぼりさえすれば、そして体調さえ良ければ、面倒がらずすぐとりかかることができる。

また、ストラテラの作用にはうたわれていないけど、前に比べて楽観的で、気が大きくなった。

逆に独創性やひらめきは減ったと思う。注意の幅が狭まった代わり、意識があちこちに飛ばなくなったということなんだろうか。

もう一つ、手先を使う作業の正確性が上がった。仕事では機械やハサミ、大量の紙を扱うので助かっている。運動に対する集中力が向上したんだろうか。

あと、これも関係あるかわからないけど、人の声(言語)がいくらか聞き取りやすくなった。

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そんなこんなで、新しい仕事は休まず行けていて、最初はあったミスも慣れと共に減った。朝晩の家事もなんとか回している。

ただ、ちょっと動揺するような出来事や発言があると、うっかりを頻発してしまう。さらに、エピソード系ワーキングメモリは改善してないから、目に入らないタスクや、時間で決まっているタスクは記憶喪失のように忘れてしまう。

やっぱり一般社員のようなマルチでハイパーなタスクはできなさそうだ。その点、障害者雇用でよかったとも思う。

相変わらずスタッフに話しかけられることもなく、寂しく過ごしているけれど、身の丈にあった仕事はできているのかもしれない。

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