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2022年10月18日 (火)

"思ったこと"を覚えていられない症状

昨日気づいたこと。
私は自分が思ったこと、感じたことを覚えていることができない。

長期記録はもちろん、
「今鍋を火にかけたから、3分後に消そう」
といった短期記憶ももたないことがある。

人との会話内容を(耳から)覚えるのは昔から苦手だったけど、それは
"相手の発言に対して自分がどのように感じたか/発言したか"が覚えられないからだ、と気づいた。

逆に、その記憶が得意な人の話を聞くと、「Aさんが~と言って、私は~と思った」というのがスラスラ出てくる。
びっくりしてしまう。

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この不具合は子供の時からあったけど、徐々に、徐々に衰えてきた。
「3日前のことが思い出せない」→「昨日のことが思い出せない」→「今朝のことが思い出せない」→「予定が思い出せない」という風に。

だから、思考やエピソードを比較的よく覚えていた頃もわかっている。
どんな楽しい会話も頭から消えてしまうのは、とても悲しい。

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過去のいじめやパワハラも、何と言われたか、何と感じたかの記憶が薄かったので、報告や相談のしようがなかった。
嫌な経験をすぐ忘れられるのは有難いけれど、つらい感情はしっかり残る。

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このタイプの記憶は一体脳のどこが担っているのだろう。

思いつくのが海馬、例えば場所細胞といってどこを移動したかなどの履歴を記録する部分である。
ところが私は逆に、どこへ行ってどの道を通ったかというのはずっと覚えている。

例えば、海馬を含む大脳辺縁系という、動物的な情報処理を行う部位と、意識的な思考を扱う前頭葉、言語を扱う側頭葉が、うまくリンクしていないのかもしれない。

意識できないだけで、過去のエピソードは他の人と同じように、脳のどこかに残っているのかもしれない。
今はそう考えている。全く覚えてなかったらこの文章も書けないし、もっと失敗だらけになってしまうだろう。

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周りの人にも、このタイプの記憶が苦手なことを伝えようと思う。
でないと"覚えられる人"に誤解されてしまうから。

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