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2022年9月

2022年9月27日 (火)

記憶が壊れかけているということ

目的の情報を覚えておいたり、思い出したりするのが難しい時が増えた。

例えるなら、記憶の引き出しは開いているんだけど、中身が見えない、そんな感じだ。

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ワーキングメモリ≒作業記憶が壊れかけている。
とくにエピソード記憶に関して。

去年だったら
「あ、洗濯物を洗濯機に入れっぱなしで出かけてしまった!」
という失敗。

今年は、
「洗濯物を入れっぱなしだ!」
「あ、干してから出かけたんだっけ?」
「あれ?どっちだっけ?」
という感じ。

今日の約束や指示といった「覚えたい情報を後で思い出す」ことも、6割くらいしかできない。
絶対に抜けが出るし、抜けないように保持しておく方法がわからなくなってしまった。

ADHDの薬、ストラテラを80mg服用してもそんな状態なのである。
だから、この先働ける自信が全然持てない。

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人と話をすると、それらしく相槌を打ち、何かを答えている。

でも、ふと「今、何を話していたんだっけ?」と考えると、さっぱり思い出せない。
数時間前とか昨日とかではなく、たった今の話である。

去年はそこまでではなかった。

うわのそらだったのではなく、会話している自分と、意識している自分が解離しているのだ。

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おそらく、頭の中にある複数のユニットをつなぐどれかの配線が、外れかけてるんだと思う。
ユニットがばらばらに動いて、お互いを知らないという場面が徐々に増えている。

多重人格は人格が入れ替わるというけれど、私の場合はまるで、複数人格が同時に存在するようなものだ。

これを主治医に伝えなければならないんだけれど、<今>これを考えている私をどこかに記録しておかないと、当日は何を話していいかわからなくなるだろう。

2022年9月19日 (月)

左手の不具合のまとめ

左手の不具合を振り返ると、食器を投げつけた事件 の頃からだから、もう11年以上経っていると思う。

最近では左手に殺されるかもしれないというエピソードが代表的。

1年くらい前、どんどん悪くなる認知機能という記事も書いたけれど、あれからほぼ横ばいである。

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他人の手徴候=エイリアンハンド症候群に似たもの。

例えば昨日も、左手にごはん茶碗を持った直後、床にひっくりかえしてしまった。
自販機でコーヒーを買おうとすると、左手は炭酸水のボタンを押してしまう。
おそらく100の行動があったら、15~20はそんな風に間違える。

今ではそれも慣れっこになった。
間違いが当たり前という前提で暮らしている。
身内もそれをしかたないながら受け入れてはいる。

ただ、今後再就職した時に果たして、それを理解してもらえるだろうか。

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前の職場では、物品を運ぶ台車を左側の壁にぶつけることが何度かあった。
左から来る人にぶつかりそうにもなった。
病室の左側にいる人に物を頼まれて、それが誰かを思い出せないこともあった。

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脳神経外科、神経内科と、この不具合を相談したけれど、
「画像では異常はありませんよ、(精神科の)主治医の先生に相談してください」
と、毎回のように帰されてしまう。
精密検査に回してくれることもなく、当然、病名もついていない。

主治医もまた、脳血流検査を受けたいと話すと、「わからないと思いますよ」と難色を示す。
皆、私の訴えがメンタル由来だと決めつけているのだろう。

自力で原因を類推しようとしているけれど、Wikipedia でもはっきりした原因は書いてない。

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たぶん、もっと症状が悪化しないと、診断はつかない。
これまで十数年、ゆっくりと悪化したように、これからもゆるゆる悪化していくと思う。

せめてリハビリにと、鍵盤楽器を弾いたり、お手玉をしたりする毎日である。

2022年9月 1日 (木)

記憶ができる部分と、できない部分

前回に引き続き。
視覚に限って言えば、今日の記憶も過去の記憶も、かなり詳細に思い出せるようになった。

ほんとうにどうしてかわからない。

かたやエピソードは・・・・・・昨日のことなんてもう、何年も前のことのような気がしてくる。

誰々に会って、笑ったなとか、恥ずかしかったなとか、そういう感覚は残っている代わり、

「何と話したか、何と言われたか」という記憶はたぶん、一生覚えることができないと思う。

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障害者職業センターで作業をしている時も、新しい指示が加わると、5分後にはもうそのことを忘れていた。

正確には、指示が出る前の作業と混乱してしまう。

PC画面と書類を交互に見て訂正箇所を探す作業。
二回確認しても見落としが出る。
ものさしで読むべき行をおさえると見落としが減った少けれど、こんどはボタンの操作ミスで失敗。

職業センターの人には「焦らずにやればできるはずなのにね」と言われる。
私も焦らずにやりたい。
けれど「どの順番で、どこを見たか」という履歴にあたるものが、数秒も頭の中に残らないのだ。
だから焦ってしまう。

前は難なくできたことなのに、とても神経を使う。
そのせいかわからないけれど、次の日は起き上がれなくてセンターを休んでしまった。

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現在の私はある意味、記憶力がよくなった部分と、壊滅的にだめな部分が同居している。

それを、今後の生活や仕事の中で果たして理解してもらえるだろうか。
この症状につけるタイトルもないのに。

ただこれは、自分にとっても、同じ症状の人にとっても、希望が持てる現象ではないか。
年齢を重ねても、一部の脳神経は発達する可能性があるということだから。

それを信じて、まだまだトレーニングを続けていこうと思う。

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