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2022年7月

2022年7月20日 (水)

現実感喪失+職業センター通い

身体症状はいつの間にか、7割くらいおさまった。

今は、認知力というか、現実感喪失の症状に襲われている。

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以前と大きく変わったのは、「懐かしさ」というものを全く感じなくなったことだ。
それがすごく怖い。

エピソードや映像はたとえ思い出せなくても、その時の感情さえ取り戻せればまだましだと思う。
ところが、写真を見たり、音楽を聴いたりしても、他人の人生を見ているような気がする。

寝覚めには本当に「ここはどこ?私は誰?」と見当識障害になることがある。
最近は、身内の顔や声がとつぜん他人のように思えて、ハッとする時も増えた。
自分の顔も、自分のものと思えない。

今までの半生を失ってしまったかのようで、背筋がぞっとする。
生きるのも、死ぬのも恐ろしく、じっとしていられない、そんな気持ち。

歳を取れば誰しも通る道なのかもしれない。
ただ、私はそれを3、40年早く味わっている。

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障害者職業センターには8週間通うことになった。
さっそく、キャリアというか価値観についての分析と、コミュニケーションの講座+ワークをやった。

これは、内向型人間にとってなかなかしんどいものがある。
若い時に比べれば図太くなったとはいえ、いきなり知らない人と話すのはやっぱり緊張する。

参加者は、発達障害かもしくは精神疾患からの復帰中と思われるけれど、ほとんどの人が挙手発言できて、適応力高そうに見えてしまう。
でも、スタッフの人が色々フォローしてくれたので、発表など無事に終わらせることができた。

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自己分析すればするほど、私がどんなにイエスマンで、人目を気にする性格かを思い知らされる。
担当のカウンセラーさんも、それが過去のストレスや不適応につながったと捉えているようだ。

だから、この8週間は私にとって、発達や認知の問題というより、対人面の問題を整理する訓練となりそうだ。

対人問題は根深いものがあるけれど、記憶力などと違って損傷するものではないから、もしかすると行き詰まった生活を変えるチャンスになるかもしれない。

2022年7月10日 (日)

夢を見るようになった+視覚がおかしい

何のおかげかはわからないけれど、家事などをおっくうに思うことがずいぶん減った。
意志と実行機能が仲良くなったというか、数か月前はなかった回路(?)が開通したような感じがする。
思いつくのは

1.ストラテラを80mgにした効果
2.ジプレキサのドーパミン・セロトニンへの作用
3.気温上昇による血流の改善
4.軽躁状態

と色々なので、一概には決められない。

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それから、寝ている時にパニックや半覚醒が起こることが減った。
代わりに、悪夢でない夢を見ることがとても増えた。夢の中のエピソードやその時の感情も短時間覚えていられる。
これはよい兆し。

レム睡眠が間違いなく改善されているし、睡眠中に認知機能を整えるDMN(>>)というモードがよく働いている可能性があるし、さらには、記憶をつかさどる海馬が回復している可能性もある。

新しい睡眠導入剤を試しているので、少しは効果があったんだろうか。

今のうちに、悪くなった時の対策をしておこうと思う。

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ところが、ますます悪くなっている部分もある。

言おう、しよう、と思ったことをとっさに間違える。
つまり、意志と真逆のことか、類似のことを言ったりやったりしてしまい、肝心のことが思い出せない。

それがどうも、視覚と言葉、視覚と運動をつなぐ時にひんぱんに起こる。

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それから、眼を開けていても、つぶっていても、色々なものが見える。
残像のような不規則な光、黒い点、ざらざらしたテクスチャ。

閃輝暗点に近いもの、ビジュアルスノウに近いもの、眼振と思われる、視界の一部が動くような現象もある。
あと、左目のまぶたが1か月くらい、しょっちゅうぴくぴくしている。

前は、開眼時には気にならなかったのに、今は目を開けているのも少し苦痛だ。

神経眼科に行きたいけれど、他の病院と同じように、「かかりつけに相談してください」と言われるのが怖い。
主治医は私の言ったことを私以上に覚えていないから。

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こんな記事もあった。
「目を開けていられない」苦しむ妻がたどり着いた意外な病名と原因

精神科医は、少なくても私の主治医は、検査や詳しい聞き取りをせずに「とりあえず薬で様子を見る」ことしかしないけれど、薬が増える、あるいは減ることによって、本来の症状と副作用、離脱症状の区別がつかなくなってしまう。

だけどそれを話しても、また薬が増えたり減ったりするだけで、らちが明かない。

向こうにとっては、日に50人来る患者の一人でしかないかもしれない。
でも本人にとっては一人しかいない自分なのだ。簡単に考えないでほしい、と思う。

2022年7月 4日 (月)

「僕の大好きな妻」と再就職不安

ドラマ「僕の大好きな妻」(原作:僕の妻は発達障害)を見ている。

正直言えば、タイトルがちょっと近づきがたかった。
私はヒロインのように多弁ではなく、味方もほとんどいない。
家族に見るようにすすめても知らんぷりで、やるせないから見たくないと思う時もあった。

だけどいざ見始めると、羨望を抱くこともなく、温かく見守りたいと思えた。

第5回は派遣で働き出して、うっかりや空気の読めなさを理由にクビにされる回だった。
こちらは過去の職場を思い出して泣きそうになった(直近では>>)。

世の中、特に企業社会は、どうしてあんなに他人に厳しいんだろうと思う。
「ちゃんとしなさい」と厳しく当たる人が、本当にできる人とは限らない。
本人が自覚していないだけで、マイナス面を少なからず持っている。

前の職場はそれを象徴していて、私は情け無用の完璧主義な上司達につぶされてしまった。
ただ、接していると、「本当に彼女らは精神的に成熟していて、健康なのか?」と疑問を持った。

ドラマでは、クビにした上司にヒロインが障害を明かし、直球で向き合おうとしている。
展開が気になってしかたない。

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今、障害者職業センターというところで、長期の支援を受ける希望をしている。
障害者就労の前段階に当たるものだ。

手先の作業はもちろん、比較的得意だったパソコン事務もミスだらけだった。
短期記憶が衰えているし、目が対象を認識するより早く、手が勝手に動いてしまう。

ブランクや加齢のせいもあるとはいえ悲しくなった。以前はそんなに間違えなかったから。

内職は続けているとはいえ、月に5千円ももらえない。
派遣型の有償ボランティアも、依頼がパタッとなくなってしまった。

カウンセラーは、スピードを求めない、ゆっくりできる仕事を選ぶのがいいと言っている。
でも、こんなに不器用で不正確で、その上コミュ障で年も行っている自分を、受け入れてくれる職場があるんだろうか。
何かと自信がなくなっている。

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良いことを書けば、最近はおっくうさが減って、体をよく動かすようになった。
ストラテラのおかげか、ジプレキサのおかげか、それとも暑さによる血行改善のためか・・・・・・はわからない。
"定型"の人が、いつでもこんな風に動けるんだとしたら、とてもうらやましい。

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