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2022年6月

2022年6月30日 (木)

過剰一般化自伝的記憶OGM

この数日、携帯、USBメモリ、手帳など、めったにになくさなかったものを紛失した。
個人情報流出の恐れはなかったけど。

障害者職業センターで、仕事のシミュレーションをした時も、指示が途中で変わったのに前の指示のままやってしまった。

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人と話したことは、もう数時間も覚えていられない。
毎日のエピソードは、どこかに書きつけない限り、カメラロールのような少ない"画"でしか残らない。

過去の日記を読んでも他人の人生みたい。
自分が粉々になってしまったかのようで、とても怖い。

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エピソード記憶、自伝的記憶について、Overgeneral Autobiographical 
Memory(OGM)
という現象が指摘されている。
過剰一般化記憶とか、概括化自伝的記憶とか呼ばれている。
まだ研究途中のようだ。

簡単に言うと、各々の自伝的記憶(≒エピソード記憶)がごちゃまぜになる人のことだ。

私は小さい頃からこのOGMの傾向があった。
それでもエピソードは、若い時は3~4日、この数年でも1~2日保てていた。
今はさっき書いた通り、数時間を切った。
しょっちゅうメモをつけてきたから、何日前まで思い出せるかよくわかる。

逆に、はるか前のことが突然、今日のことのように思い出されたりする。
いわゆるフラッシュバックだけど、負の体験だけじゃなく良い体験もそうなる。

(他には私の場合、考えただけで実行したと勘違いしたり、他人の発言を自分の発言と取り違えたりする。)

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ここからは完全な憶測。

発達障害の一部の人は、もともとOGM傾向な記憶スタイルを持っている。
また、大きなストレス体験や疲労があると、そこにゆがみが出る。

子供の時には忘れ物や話の聞きもらし。
若い時には解離症やPTSDの一種。
中年期にはコンスタントな健忘。
脳の使い方によっては、衰え(認知症)も早く進むかもしれない。

私がその流れをたどるとしたら、発達障害というよりは、もう人生の脳神経機能障害と言えるんじゃないか。

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もちろん憶測だし、誰一人としてそこを探ろうという人はいない。
だから繰り返しになるけど、今までとこれからの経過を、広く知られなくても書き残していきたい。

2022年6月26日 (日)

症状は減った、でも増えた

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悪化のピークだった5月前半 と比べて。

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しびれや痛みはほぼなくなったし、「ここはどこ、私は誰?」ほどの失見当識はしばらく起こっていない。
短期記憶も、前は1秒も持たない時があったのが、最近は数十秒持つようになった。

とりあえず、火事や事故を起こさずに過ごせているので、一時期よりは良くなっているはずだ。

ただ、各種症状は頻度と程度が減っただけで、なくなったわけではない。
前はなかった幻視も続いている。

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ずっと、精密検査をしたいと願っていたのに、医師は「SASの検査をしましょう」と言ったことを完全に忘れていた。
あるいは必要性を感じていなかったのかもしれない。

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ジプレキサのことも尋ねた。
「飲み続けなければだめですか」
「でも、飲まないと不安定になってしまうんですよね、飲んだ方がいいと思いますよ」

いいえ、情緒不安定な症状は、服用開始前はなかったんだけれど……
もう、本来の症状と薬の影響を区別できない。
そうなるのはわかっていたから、薬を増やしたくなかったんだ。

何より、障害者保健福祉手帳の診断書を忘れられていた。
内容や診断の話なんて全くしない。
受付に申込書を出して、受付からもらうだけ。

5~6月の間、しんどくて、どこに相談しても「かかりつけと相談してください」とあしらわれた。
その結果、この対応。哀しくてしかたない。

前も書いたけど<br><br><br><br><br><br>
先は見えないもので、誰にも確実な予想はできない。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
でもその先の見えない環境で生き抜くために<br><br><br><br><br><br>
人は頭を悩ませて、知恵を絞って、行動を起こす。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
見えないんだから当然、当てが外れることもある。<br><br><br><br><br><br>
それで失敗するのはしかたない。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
3人いれば3通りの予想が出ることもある。<br><br><br><br><br><br>
それでぶつかり、前に進めなかったりもする。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
そんなときはきっと、たくさん失敗経験をした人間の方がうまく行くはず<br><br><br><br><br><br>
そう信じてる。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
…<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
きょうは雨に備えてポンチョと帽子、カバーをリュックに入れて実家へ。<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
じゃまだったかなあと思ってたら<br><br><br><br><br><br>
病院に行く電車に乗ったとたん<br><br><br><br><br><br>
ゲリラ的などしゃ降りの雷雨…<br><br><br><br><br><br>
<p> </p><br><br><br><br><br>
でも全く濡れずにすんだんだ。<br><br><br><br><br><br>
過去の経験のおかげ。

同居者からも、軽くあしらわれている。

発達障害をテーマにしたドラマも本も、全く見ようとしない。
知らないゆえの偏見がたくさんあって、相談する気にもなれない。

こうなってくると、ドラマや本、Twitterを目にする時、
「同じ当事者なのに、あの人はどうして・・・・・・」
という羨望が生まれてきてしまう。

それで、万単位のフォロワーがいる人は、申し訳ないけれどフォローをやめてしまった。

これは自分でも、すごくよくないと思う。
比べたり、羨んだりしたって誰にもいいことはないのに。

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原因がわからない。身近な理解者がいない。
有難いことに、時々目をかけてくれる人はいるれど、基本は、人ごみの中で一人うずくまっているような感覚。
それで、自己肯定感を保つのがちょっときつくなってきた。

どうすればいいんだろう。

2022年6月17日 (金)

地域障害者職業センター/アウトプットが下手な人

今月から、地域障害者職業センターに通い始めた。
まずは心理検査・適性検査が終わったところだ。

ここはもちろん精神のほかに、知的障害・身体障害の人も利用している。
ただ、3回通った感じでは、見た目でわからない障害の人が多いように見えた。

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私の受けた適性検査はたぶん、GATBというもの。
細かい設問は忘れてしまった。

結果は、事務系のスキルが平均より高く出た代わり、計算や図形は平均域かそれより下。そして目と手を使う運動系は平均より2レベル下のランクだった・・・・・・。

先日受けたWAISと同じような傾向(→過去記事)。かなり頑張ったつもりなのに。

それを見て、最後にした業務が全然合ってなかったことを再確認できた。
せめてコミュニケーション力や、自己管理力があればよかったけれど、私の場合それも伴わない。
インプットが正しくできたとしても、アウトプットがダメダメで、前職場では「普通のことができない」「手を抜いている」「知ったかぶりをしている」などと評価されていた。

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別の検査ではエゴグラムをやって、なんとAdapted Child(従順な子供)が満点だった。
もちろんFree Childの項目は低い。
担当者(心理士?)は、それがストレスのたまりやすさと関連していると分析していた。

身近な人達に理解されていると思えていない。母親、医師も含めて。
自己肯定感もつねに低くて、人の言いなりになってしまう。
アウトプットが下手だから理解されなくて、理解されないから自己肯定感が上がらない・・・・・・というループ。

この点については、自分ではどう解決していいかわからない。

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発達についての設問用紙も、意外にチェックがたくさんついてしまった。

特に、発達的には視覚の不具合より、聴覚の不具合の方が圧倒的に多かった。
遅刻や忘れ物、モタモタなどのADHD傾向は、この結果説明の日もやらかしてしまったし、疑いようがない。
自閉症傾向はといえば、自分の感覚では強いと言えば強いし、弱いと言えば弱い、やっぱりグレーなんだな、と感じる。

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ここまでの感想をひとことでいえば、「職業センターってすごい!」。

病院でもカウンセリングでも、こんな詳しい検査やフォローをされたことがないし、もちろん家庭や学校でこんな話をした覚えもない。
私達の世代、というか私達の親世代はとにかく、教育も、子育ても、仕事観も、精神障害の解釈も、みんな偏っていたから。

今後は職業準備といって、自分に合った業務を見据えていくワークが待っている。
でも、自分のようなアウトプットできない人間が、しかも中年になって知能が衰えた今、凸凹を受け入れてくれる職を見つけられるんだろうか?

担当者さんは手帳の取得とオープン就労をすすめるけれど、ぜんぜん自信がない。

2022年6月13日 (月)

やっと「スマホ脳」を読んだ

最近は栄養に気を付けている。
脳機能の回復、維持に良いといわれるものを多めに摂り、悪いといわれるものをできる範囲で減らしている。

そのせいか不明だけど、あちこちの痛み・こわばり・皮疹はだいぶ落ち着いた。

だけど、物忘れには焼け石に水。

外出して家に帰ると、コンロの点火ボタンが押されぱなしになっていた。
昨日は電気ケトルをコンロの火にかけそうになった。

言葉もすっと出てこない。
特にお店で「クレジットカードでお願いします」と言うのに、約3秒かかってしまう。

減った症状より増えた症状の方が多くて、書ききれない。

時々、制御できない自分、過去とつながっていない自分がとても怖くなってくる。

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ここまで打って、誤って入力画面を消してしまった。

今日は何か月も前に買っていた「スマホ脳」を読んだ。
なぜずっと読まなかったか。
スマホ依存の自覚があって、お説教的なことが書いてあるんじゃないかと思って、腰が重かった。

ところが実際は、うつや睡眠、マルチタスク、SNSの裏側など、自分が気にしていたことにかなりリンクする内容だ。
わりと専門的なことが書いてあるのに、日本語訳が良いのか、すっと頭に入る。
アイデアも6ページほど記されていて役に立った。

さっそくネットで報告してしまう所が、われながら依存者っぽい。
だけど、この先さらに症状が悪化するとも限らないし、やるべきこと、やりたいこと、がいっぱい溜まっている。

「スマホ脳」の著者も、スマホの時間(それについて考える時間を含む)によって、他の活動をする時間が無くなることを強く危惧していた。
貴重な時間を大事に過ごしていかなければ、と思う。

2022年6月 9日 (木)

私の悩みは(Twitterより)

私の悩みは、何度も書きますが子供の時から時間・順序・エピソードの感覚が鈍く、それが加齢?で悪化し、今はほとんど喪失しつつあることです。 

記憶を時系列で並べる機能が脆弱なんだと思います。

見当識障害または解離症とも違い(似てはいる)、悩みを説明する概念や障害部位がわからず、ずっと探しています。

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ピンポイントで説明する診断名がなく、時間失認、順序失認という用語もないので、当事者とつながることもできません。
Twitterや本を通して、ADHD・高次脳機能障害・認知症の方の中にこの悩みを持つ方がいることを知り、情報交換を図りたいと思っています。

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自分では、母親と私は同じ障害(統合失調症圏)で、症状の出方が違うだけだと考えています。

エピソードが「いつ」のことかがあいまいになった結果、実体験と想像or他者の体験を区別できなくなりそうだからです。

この半年ほどのことで、先が見えません。そしてリアルでは一人も理解者がいません。

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追記:

主治医にはどれほど忘れやすいか信じてもらえません。身内には気持ちが伝わりません。友達もおらず、カウンセリングは高額で頻繁に通えず、ほとんど一人で対処しています。

2022年6月 6日 (月)

また時間感覚の喪失/医師への不信感

物忘れと認知症の違いに「食事をとったこと自体を忘れる」というのがある。
健康な人なら、40代でも忘れないものなんだろうか。
私も、2~3年前までなら覚えていられた。

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今、
"さっき"と"一週間前"の違いがつけられない。
一週間前のことがさっきのように鮮明にやって来る。
さっきのことが一週間前のように遠くかすむ。
記憶がないのではなく、似た記憶がごちゃまぜになってしまっているのだ。

だからすごく気持ち悪い。

残っていたうどんをたっぷり食べた後に、食事を作り、いつもと同じように食べていた。
食べ終わってから、うどんを食べたことを思い出した。

薬を飲んだかどうかは、ストラテラであれば空腹感があるかどうか、ジプレキサであればのどの渇き、で判断する。
毎日のルーチンはデジタルツールを駆使して何とかなっている。

加えて、毎晩の幻視やパニックに似た発作もしんどい。
どうして主治医が詳しい検査をしてくれないのか、病名を検討してくれないのか、不信感が高まるばかり。

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両足にいつの間にか、乾癬のような皮疹が増えていた。

内科ではリウマチや炎症反応などの異常値はなく、「乾癬と診断されたらまた来てください」と言われた。
皮膚科では、「薬(ステロイド)を二週間試して収まるなら、水虫ではない」と言われただけで、アトピーの診断は変わらなかった。

軽症の乾癬と全く同じ見た目なのに、診断されてないから、対策を探ることもできない。

乾癬についてはこちら。自己免疫疾患の一種で(アトピーもだけど)、悪化例では皮膚以外にも症状が出る。
うつ病とも統計的な関連性があるという。

私がかかっているドクター達は、薬が効けば結果オーライみたいな態度なので、何々病かどうかの鑑別にはあまり関心がないようだ。
もしかしたら、患者が多くて診察時間を取られるのが嫌なんじゃないか?

自分では、状況証拠からこう考えている。
去年の秋冬辺りから何らかの原因で体に炎症が起きていた。
その結果として色々な心身症状が出ていた。
この後も進行するかどうかはわからない。
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そして、女性ホルモンの減る更年期は炎症のリスクが高いのだ。
更年期は誰にでも来るけれど、もともと、発達や免疫系に弱みがある人間にとっては、人生を左右するような影響を与える。

私の精神的症状が更年期と関係あるかはわかっていないし、同じようなケースも見つけられていない。
ただ、今までバラバラだと思っていた心身の不具合が、実は無関係ではないと知ることはできた。

とにかく、正しい病名がつかないまま、困り度だけが大きくなっていく。

2022年6月 1日 (水)

幻覚?(2)/障害者職業支援センターへ

前回の幻覚はまだ夜に見えている。

それをIllustratorというアプリを使って再現してみた。

<半覚醒時に見るようになった幻視>
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・目をつぶっても明るい
・幻文字は出たり消えたりして、意味の通るものもある
・ビジュアルスノウみたいな丸は子供の時から見える

"半覚醒"という状態がわからない人もいると思う。
私も去年まではほとんどなかった。

起きているという意識があり、目を開けようとすれば開けることも可能だけど、受け身に思考が流れるまま。
まるで催眠術にかかっている人のような状態だ。
私は大人では珍しい脳波(Θ波)が出るそうなので、そのせいかもしれない。

時にはそこに、文字や見えないメッセージが"来る"こともある。
私には少しも事実とは思えず、「なんだかわからない心像」として受け止めている。
医師が特別な病名を付けないのは、そのためかもしれない。

ただ、睡眠の質は明らかに下がり、夜中にパニックになることもあるから、対策が必要だ。

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昨日は「障害者職業センター」の説明会に行った。

電車に乗り遅れてタクシーで駆け付けたが、逆に15分以上早く着いてしまった。申込みの時に時間を勘違いしていたのだ・・・・・・

ここは、時々通っているカウンセラーに紹介された。

心身の障害や疾患を持つ人を対象に、職業適性を無料で調べたり、シミュレーションしたりできる公的機関だ。

職業訓練や就労支援とはまた別で、手帳の有無も問われない。
支援プログラムを利用すれば、どんな仕事が合うかを見極めることもできそうだ。

私は初回面接をして、今後2回ほど通い、適性を調べることにした。
もしかしたら、自分では得意だと思っていることが実は合わなかったり、敬遠していたことが実は合っていたり、そんな発見があるかもしれない。

施設のスタッフは、お役所的な冷たさがなく、かといって慣れなれしい感じでもなく、適度にフレンドリーな感じだった。

私の中には、以前の(薬の力を借りて)そこそこに働けていた自己像があるから、実際どうなるかわからない。
もしかしたらがっかりすることもあるかもしれないけれど、落ち着いて現実を見据えていこうと思う。

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