退職から得たもの(長文)
人生でいちばん合わない職場をやっと離れられた。
仕事内容を書いたら見つかるんじゃないかと心配になるくらい、酷い評判が広がった。
でも、その半分以上は誤解か、虚偽に基づくものだった。
自分の能力ではやり切れない量のノルマを、立て続けに、正確にやらなければいけなかった。
能力差はまったく配慮されない。早くやれば雑だと、丁寧にやればのんびりやるなと、考えればぼんやりするなと怒られる。
それを、毎回30分サビ残して、小作業は持ち帰って、数ヶ月続けてきた。
事実上二人体制だから、第三者の目がない。私が遅い・忘れるのは真面目にやってないからと決めつけられていて、先輩は酷い言葉を浴びせたし、彼女に近い誰かが、尾ひれをつけて悪評を拡散。
ピグマリオン効果といって、期待が成果を促す現象があるけれど、その真逆の、ゴーレム効果そのままだった。
それ以外にも労働基準法や、業界のガイドラインを無視。管理部門からは見て見ぬふりをされてきた。
最終日はよりによっていちばん忙しい日で、退勤処理をしてから1時間残った。そしていつもと同じように挨拶をして帰った。
幸い、今の部署に来る前の、もっと認知力があった頃を知ってる人は、温かく見送ってくれたけれど。
でも、先輩達は実際は、私に依存していたんだと思う。
「思い通りに動いてほしい」という欲求が強かったのは確かだ。
だって、嫌なら辞めさせることもできたんだから。こっちだって即日辞めることはできた。
さんざんなことを言われながらしばらく続けたのは、何のためだったのか。
私もまた「先輩をこれ以上困らせるわけにはいかない」という共依存的思考に陥っていた。もちろん、「やってられるか」という気持ちと同時に。
……
こういう経験は初めてではなく、母親を筆頭に何回もある。どれも、相手自身が屈折した心境を抱えていたし、私との二者関係の間に入る人がいないことで悪化した。
自分が辞めることで職場が平和になろうが、逆に荒れようが、知ったこっちゃない。
もちろん、言いがかり以外の指摘は、改善課題として役立てていこうと思う。
頭と心は疲れ果てた代わり、体は強くなったし、確認をするクセもついたし、自分の凸凹を知り直す機会にもなったのだから。
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