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2022年5月

2022年5月29日 (日)

幻覚(?)

体調は一進一退。

体は動くようになってきたけど、認知機能がなかなか戻らない。日付や曜日は三回確認しても間違えるし、自宅でさえ迷子になる。

そして幻覚(?)。これは夜、半覚醒の時、1日おきに起こるようになった。

………

目をつぶれば、今でもピンクや緑のイメージが見える。"幻文字"が出る時は、まるで印刷されたように読める。

幻聴は声ではなくて、誰だかわからないのに、頭の外から"来る"感じがする。

どの幻覚も覚醒している自覚があり、なのに朝になると夢のように忘れてしまう。

そういえば最近、自分の顔や声が別人に思えて、「懐かしい」という感覚が消えてきた。関係があるのかもしれない(離人感)。

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それでも、主治医は脳波や血流の検査をしてくれず、もうあきらめかけている。

内科でリウマチなどの膠原病(こうげんびょう)スクリーニングをしたら、採血では異常値がなく、炎症の様子もない。貧血は改善し、腎臓も正常範囲。甲状腺も去年のデータしかないけど、たぶん大丈夫なはず。

そうやって、物忘れの要因を自力でひとつひとつ潰してきた。なんせ原因の候補が80以上あるんだから、気の遠くなる話。

そのあたりを探ってくれる専門家に会えず、前に書いたループ↓を周り続ける。次は皮膚科にかからないといけない。

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※追記。この症状に興味のある方は「解離症/幻覚」で検索してみてください。

2022年5月23日 (月)

すこし回復/若年性認知症相談(長文)

仕事を辞めて調子は良くなるどころか、悪化の一方だった。

連休明けが頭痛・耳鳴りのピークで、なぜか歩行がゆっくりになり、字が上手く書けず、言葉も本当に「あ、う・・・・」という感じ。

グラグラするめまい、つまづきやすさ……書ききれないくらいの症状があった。

コンロもアイロンもつけっぱなしで、焦がしてしまったこともある。

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脳神経外科の次に内科へ行き、採血を頼んだ。結果が聞けるのは半月後。

かかりつけ精神科では、取り急ぎある検査をしようという話になった。ところがすぐ会計になったので、尋ねると「カルテに書いてなかった。検査は次回ではないか」とのこと。

がっかりしてしまった。

先月減らした薬が前と同じ量出ている。予約は4週間後まで目一杯。

主治医は、一日100人以上来る患者をさばくだけで手一杯なんじゃないか?

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ここ数日は回復傾向で、頭痛と手足の不器用さは減った。物忘れは横ばい。

ジプレキサ増薬の効果はよくわからない。

同じ「安定」がつく薬でも、安定剤とは効き方が違う。

痛みのような副作用は感じない。寝つきが悪くなる代わり、一度眠れば熟睡感がある。

そして飲み忘れると、イライラしたり、泣きたくなったり、感情的になる。

先を見通すこと

たまたま役所で「若年性認知症相談」のパンフレットを見つけた。

認知症の可能性は確率的に少ないけれど、脳機能を調べるSPECTやPETという画像検査を受けたくて、その流れを知りたかったのと、具体的な困りごとをどうすればいいか悩んでいた。パンフを見つけたのは何かの縁だと思い、メモを手に電話してみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1件目の電話では、最初に発達障害で通院していることを言ったら

「更年期やストレスでも物忘れはありますので・・・(略)・・・かかりつけに相談してください」と強制終了されてしまった。

もう1件はいわゆるホットラインで、心理士らしい女性がぴったり20分傾聴してくれた。物忘れの原因は何十もあるそうで、画像検査の詳細はわからない様子だった。

自分のは一時的な物忘れであるという見方だったけど、困った時はこの電話にかけて構わないそうだ。

あとは「もうしばらく様子を見て」「工夫をして」「周りに協力を頼んで」「かかりつけに相談して」と。

正直、それが行き詰まったから電話してるんだ、と思った。でも、こういった相談先があるのはありがたいと思った。

2022年5月15日 (日)

何の病気でもない

昔話だけど、大学では記憶とフロイト系心理学を学んだ。修士では視覚、体性感覚などを扱った。

仕事では医療データを広く浅く扱う資格を取った。精神科の受付もした。介護の勉強をして認知症や高次脳機能障害の現場も見た。そして親の看病。

ブログのベースはその辺りにある。とはいえこの程度ではプロではない。だから、もどかしい時がたくさんある。

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日に日に時間が失われている。痛みや身体の不調も、今まで味わったことがないレベル。

精神科、脳神経外科、内科と渡り歩いても、「○○は異常がなかった、△△は××科に行ってください」、その繰り返し。

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このループを20年以上、ぐるぐるぐるぐる回り続けている。

円を俯瞰して見てくれる専門家がいないのだ。

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今の精神科に何年か通っていて、取り乱したことはなかった。でも、この日ばかりは症状の急速な進行が不安で泣いてしまった。

感情的になるのは、自分では新しい薬の離脱だと思っていた。ところが結果的に、その薬を増やすことになった。

???

原因がわからない中で、薬だけが増えていく。もし急変してもコンタクトが取れないのに。

家族には、ネットのしすぎでノイローゼになったと思われている。だから他のことを考えないで集中しろと。

何かが噛み合っていない。

誰かに理解してほしい。専門家や当事者とつながってヒントがほしい。支援やリハビリを受けたい。

でも、私は何の当事者でもないんだ。もしかしたら一生。

カルテには診療報酬の関係で、抑うつ状態と書かれるかもしれないけれど、うつっぽくなったのは物忘れのせいであって、矛先が違うんだ。

2022年5月10日 (火)

相談できないから自分で

目が覚めて何分か、見当識を喪失すること。
夜中には時々あったけれど、今週は毎朝のように起こっている。

昨日、今日とかかりつけに電話をして、「調子が悪く、すぐに相談したいことがある」と伝えたら、「予約に空きがないので」の一点張りで、明朝また電話すると伝えた。

身内とは、何と話したか忘れたけど、とにかく協力的ではなかった。

切迫度が伝わらないのでもどかしい。

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私の場合、ゆっくりながらこうやって文字は打てる。
手書きはちょっと厳しくなってきた。
日によって、一部は良くなる時もある。

今のうちに、自分の知っていることを書いておく。(間違いがあったらお知らせください。)

・・・・・・・・・・・・・・

物忘れとか、記憶障害とか、健忘症候群と言われるもの、その原因は多岐にわたっていて、簡単には特定できない。

緊急性の高いのは
・脳卒中(梗塞、出血)・脳腫瘍
・てんかん発作

中高年の人に多いのは

・認知症、またはその前段階
・パーキンソン病など神経変性疾患

精神的には
・解離症(トラウマ体験や強いストレス)
・うつ病・統合失調症など、脳内伝達物質の乱れ

身体的には
・貧血・栄養障害
・内臓や甲状腺の機能低下
・感染症や自己免疫疾患
・薬剤・アルコールなど(離脱症状含む)
・更年期やPMS

病気でない一時的な健忘症は
・睡眠不足・疲労
・液晶の見すぎ・頭の使い方の偏り

思いつくだけでこんなにあるし、実際は原因不明というのがかなり多いはず。

「ストレス」って言ってしまえば簡単だ。
でも、ストレスかどうか、本当に科学的に調査したんだろうか?

ストレスだけで、前後不覚になるほどの状態の人がそんなにいるか?

だから自分は、要因を消去法でしぼり続けている。

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ジプレキサは、服用中は頭の中がシーンと静かになる。
少ないから眠気は感じない。そして一度眠るともうちょっとやそっとじゃ起きられない。
だけど、抜けた後に目がぱっちり覚めて、不穏になる。

こないだは泣いたり、キレそうになったり、しゃがみこんで動けなくなったりした。

↑が正しいかどうか、もう何日か服用して確認するつもりだ。
本当は不穏が怖くて飲みたくないけど、「飲み続けたらよくなるかもしれない」という期待もある。

それをどこかに記録しないといけない。
やっぱり自力で管理するのは厳しい。

2022年5月 8日 (日)

ネガティブな日記

買い物に行く途中、一瞬どこへ行くのかわからなくなる。着いても、何を買いに来たのかわからなくなる。

やろうと思えば思うほどできない。思い出そうとするほど思い出せない。

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ジプレキサは、飲む時間を慎重に選ばないと、朝何時間も動けなくなってしまう。そして飲み忘れた夜は(ストラテラのせいか?)不眠に襲われ、その日の19時頃まで貫徹。

まるで夜勤のシフトのような生活リズムになってしまった。

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「器質的な原因がない健忘なら、外出て歩け、バランスよく食べろ、たくさん話せ、液晶見るな、環境を変えろ、……」

それはもちろん正解なんだけど、ある程度まで進むと、もう行動を変えるのも精一杯なんだ。

人に会うにも失礼をはたらくのが怖いし、理解してもらえるような説明もできない。

説明できないから、支えられるどころか責められる。自業自得みたいな目で見られる。

主治医やカウンセラーはなんてアドバイスしてたっけ??

……

こんな感じだから、しばらくは大目に見てくださいってみんなに言いたい。

※追記

前向きなことも書いておく。情報を漁ってる時にぐうぜん、気づかなかった2つの身体症状と、よさそうな受診先を見つけた。風向きが変わるかもしれない。

2022年5月 3日 (火)

ストラテラ再増薬、ジプレキサ追加、服薬の自己管理

 過去記事:ストラテラ増薬の影響と飲み忘れ

物忘れや運動の不具合が治らないので、精神科の医師に

・母から統合失調症が遺伝しているのではないか

・障害者福祉手帳を取りたい

などなど話した。正確にはメモ書きで伝えた。 

 

やっぱり統失ではないと言われた。ただ、遺伝とドーパミンの働きは関係してる、みたいなことも。

高度な画像検査も受けたいと伝えてみたけれど、たぶん所見が出ないって。その2つは残念。

手帳には特に反対はなかった。

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ホムペやツイッターには飽きるほど症状を書いてきた。その理由は注目や同情を集めたいからではなく、記録として残したいのと、様々な立場の人とつながって、解決の糸口を見つけたいから。↓ここにまとまってます。

History

で、とりあえず薬が増えた。ストラテラ(ADHDの薬)は1日3錠になった。ジプレキサという薬も出た。気分安定薬、あるいは非定型抗精神病薬である。

ストラテラは副作用はなく、先延ばしがやや減った気もする。

ジプレキサは少量から。多種のドーパミン受容体に働きかけるらしいので、私のように病名がはっきりしなくても、何らかの効果がありそう。

なんとなくレベルで、ネガティブな侵入思考が減った。でも、朝は2時間近く眠い。喉も乾く。

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問題は服薬の管理ができるかどうか。飲もうと思っただけで飲んだと誤記憶したり、逆にシートを手にしたら無意識に飲みそうになったり。

サプリもそうで、種類や回数はあまり増やせない。この点を記憶・認知機能に障害のある人はどうしているのか。できない人は一人でどうすればいいのか。

火気の消し忘れや、洗剤の勘違いも厳しくなってきて、でも使わないわけにはいかなくて、これ以上は本当に、本当に悪化してほしくない。

2022年5月 1日 (日)

退職から得たもの(長文)

人生でいちばん合わない職場をやっと離れられた。

仕事内容を書いたら見つかるんじゃないかと心配になるくらい、酷い評判が広がった。

でも、その半分以上は誤解か、虚偽に基づくものだった。

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自分の能力ではやり切れない量のノルマを、立て続けに、正確にやらなければいけなかった。

能力差はまったく配慮されない。早くやれば雑だと、丁寧にやればのんびりやるなと、考えればぼんやりするなと怒られる。

それを、毎回30分サビ残して、小作業は持ち帰って、数ヶ月続けてきた。

事実上二人体制だから、第三者の目がない。私が遅い・忘れるのは真面目にやってないからと決めつけられていて、先輩は酷い言葉を浴びせたし、彼女に近い誰かが、尾ひれをつけて悪評を拡散。

ピグマリオン効果といって、期待が成果を促す現象があるけれど、その真逆の、ゴーレム効果そのままだった。

それ以外にも労働基準法や、業界のガイドラインを無視。管理部門からは見て見ぬふりをされてきた。

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最終日はよりによっていちばん忙しい日で、退勤処理をしてから1時間残った。そしていつもと同じように挨拶をして帰った。

幸い、今の部署に来る前の、もっと認知力があった頃を知ってる人は、温かく見送ってくれたけれど。

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でも、先輩達は実際は、私に依存していたんだと思う。

「思い通りに動いてほしい」という欲求が強かったのは確かだ。

だって、嫌なら辞めさせることもできたんだから。こっちだって即日辞めることはできた。

さんざんなことを言われながらしばらく続けたのは、何のためだったのか。

私もまた「先輩をこれ以上困らせるわけにはいかない」という共依存的思考に陥っていた。もちろん、「やってられるか」という気持ちと同時に。

……

こういう経験は初めてではなく、母親を筆頭に何回もある。どれも、相手自身が屈折した心境を抱えていたし、私との二者関係の間に入る人がいないことで悪化した。

自分が辞めることで職場が平和になろうが、逆に荒れようが、知ったこっちゃない。

もちろん、言いがかり以外の指摘は、改善課題として役立てていこうと思う。

頭と心は疲れ果てた代わり、体は強くなったし、確認をするクセもついたし、自分の凸凹を知り直す機会にもなったのだから。

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