DMNと白昼夢/視覚の暴走(?)
目を閉じて安静にすると、人がしゃべっているような声が聞こえてきて、おぼろげに人の姿や背景も見える。
だけど、実際の人やテレビの音は聞こえてるし、これは非現実であるというのもわかる。
「何だろう、これは」と思って目を開ける。すると、見聞きしていたものの内容をすっと忘れてしまう。
そんなことが日曜から5~6回。これまでも時々あったことだ。
まあいわゆる、白昼夢である。
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検索してたら、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」というキーワードを見つけた。
思い返せば、私は一日の中でこのDMNの時間がやたらと長い。
睡眠時に珍しい脳波が出るので、関係があるのか?
白昼夢が起こるのは、横になってDMN状態の時。以前は、横になると思考が止まって何も意識できなかった。
起きているのとも、眠っているのとも違う。
声は比較的はっきり聞こえるが、見えるものは輪郭があいまいで、異世界にいるかのよう。
内容は一度も記憶に残ったことがない。
夢と違うのは、自己意識が起きているから、いつでも中断できることだ。
もし、これが開眼時も起こるようになり、夢だと認識できなくなったら、幻覚幻聴であり、母と同じ(自分も診断されたことがある)統合失調症とみなされる可能性がある。
あるいは、解離性障害(解離症)にも似ている。
ただ、もともと視覚優位性なせいか、たいてい映像がついてくるので、現実ではないとわかるのだ。
過剰な活動といえば、最近の自分は、どうも視覚系が暴走しているように思う。もともと暴走気味だったのが、「物を正しく扱ったり、探したり、丁寧に扱ったり、」がますます下手になった。
前回、左手の不器用改善について書いてから、体性感覚に注目したり、目をつぶって動作したりという試みを続けている。そのうち、だんだんこういう風に実感してきた。
「私の視覚情報処理は、他のモダリティによる処理よりもかなり速度が遅い」(仮)
例えば、
「はさみを取り上げようとして、手がぶつかって、落とした」
という場合、視覚情報を<認識>するより先に手が動いてしまう。手の動きもまた、目で認識するのが遅い。
ところが、こういった作業を目を閉じてやると、ずっと早く正確にできたのだ。
だとすると、WAIS-Ⅲ知能検査で処理速度が最も低く出たのは、運動神経だけでなく、視覚処理の遅さが絡んでいる可能性もある。
遅い=頭のリソースを多く割いているわけだ。
その<視覚認識>とは具体的に、どういう脳内処理なのか??
そこまでは知識不足もあって、まだ確信的な文献にたどり着いていない。
例えば発達障害や精神疾患、過去に罹ったアルコール依存、などと、左右半球の関係や大脳辺縁系の働きとの因果関係を探っていけば、他の症状とも共通するヒントを見つけられるかもしれない。
何より私のMRIを、そこまで細かく読影できる専門家がいれば、話が早いのだけど、それは夢みたいな話だと思っている。
続く
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