見えてきた二つのことば脳
結論から言えば、私の「ことば脳」は二つある。
用語ではないけど仮に、文字脳と音声脳としたい。
いつからか、今に至るまで、↓の矛盾があった。
書いた(読んだ)ことを思い出してしゃべるのが難しい
VS
s言った(聞いた)ことを思い出して書くのが難しい
ネットや手帳、文章を書く脳は、もちろん文字脳。
私は話す時も時々、この文字脳を使う。頭の中に絵日記のような画を思い浮かべて、それを説明するのだ。まわりくどく冷淡な表現が多い。
ただ、緊張すると働きが止まってしまう。
一方、音声脳は会話の時だけでなく、情動に結び付いた表現や、自身へ指示を出す時に使っている。手紙やLINEの読み書きにも音声脳を使う。ネガティブな発言が多い。
ところが昔から、言うべきことばがスッと、フレーズになって出てこないのだ。
安定剤やアルコールが入ると多少饒舌になる。内的情報にアクセスしやすくなるのだろう。
この数年、とくに最近は、毎日のように声を使うので、いくらか会話がスムーズになった。
ただし、自分でも把握できないくらい勝手にしゃべり、文字脳の意思と矛盾してしまう。
また、うつ状態の時は、音声脳が優位になる。薬の飲み忘れで真っ先に不具合が出る機能でもある。
この、まるで二重人格のような乖離は一体なんなのか。
原因として考えられるのは、一つに、母の統合失調傾向+未診断の障害の遺伝。
もう一つ、0~2歳までの両親との関わりの希薄さ。
母は元々、家族との情緒的関わりに無関心で、一人っ子の私とはほとんど遊ばず、頭がよくなるからとテレビばかり見せていた。
父は母より育児に積極的だったけれど、やはり情緒的交流は少なかった。
テレビは一般論として、乳幼児の知的発達を補助する効果がある。だけど、そのウエイトが異常に大きく、相互コミュニケーションが不足すれば、脳の発達はかたよる可能性がある。
私の文字脳は、根拠はないけど、視覚優位型だった自分が、テレビでひらがな・数字を覚え、絵本で漢字とアルファベットを覚えながら、沈黙の中で育ててきた機能だと考えている。
音声脳は、文字脳よりも遅れて発達した。つまり私は文字を読めても、3歳前後までまとまった発話をしなかったのだ。定型発達と逆の順序。
その後も音声言語をめぐっては、さんざんひどい目に遭った(長くなるのでまた別に)。
……
加齢と精神疾患(?)の進行によって、この二つのことば脳の連携が、大きく崩れてきた感覚がある。
それがもしかしたら今悩んでいる、物忘れやあまのじゃくな行動の一因となっているのではないか。
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