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2021年11月

2021年11月10日 (水)

文字脳と音声脳

※2021年のブログを書き直したものです。

2年前、自分の「ことば脳」は二つあると書き、文字脳・音声脳と名付けた。
(ここから先は裏付けのない私見なので、興味のある人だけ読んでください。)

ネットや手帳、文章にはもちろん文字脳を使っている。何かを暗記する時も。

話す時も時々この文字脳を使う。頭の中に絵日記のような画を思い浮かべて、それを説明するのだ。手で形を描くなどのボディランゲージも人一倍多い。

ただ、緊張すると働きが止まってしまう。

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一方、音声脳は会話の時だけでなく、情動に結び付いた表現や、自身へ指示を出す時に使っている。手紙やLINEの読み書きにも音声脳を使うことが多い。

ところが昔から、言うべきことばがスッと、フレーズになって出てこない。安定剤やアルコールが入ると多少は饒舌になるけど、小学1年生くらいのしゃべり方だ。

この数年は、毎日のように声を使うので、いくらか会話がスムーズになった。スマホもなるべく音声認識で入力するようにしている。

書く時は、文字脳がお役人のようなカタい文章を書いて、読み直した音声脳がくだけた表現に書き直す。その逆もあって、両方が納得する表現に落ち着くまですごく時間がかかる。まるで人格が分かれているかのようだ。

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どうしてこうなったんだろう。


まず考えられるのは、ADHD+母の精神疾患の遺伝+未診断の障害。

もう一つ、0~2歳までの両親との関わりの希薄さ。

 母は元々、家族との情緒的関わりに無関心で、一人っ子の私とはほとんど遊ばず、頭がよくなるからとテレビばかり見せていた。父とも情緒的交流は少なかった。

テレビは一般論として、乳幼児の知的発達を補助する効果がある。だけど、そのウエイトが異常に大きく、相互コミュニケーションが不足すれば、脳の発達はかたよる可能性がある。

(あるいは、元々認知スタイルが視覚に偏っていたからテレビを好んだのかもしれない。今となってはわからない。とにかく私の母の放置具合は極端だった。)

私の文字脳は、証拠はないけど、視覚優位型だった自分が、テレビでひらがな・数字を覚え、絵本で漢字とアルファベットを覚えながら、沈黙の中で育ててきた機能だと考えている。

私の音声脳は、文字脳よりも遅れて発達した。2歳で絵本を読めるようになったそうだけど、3歳前後までまとまった発話をしなかったのだ。

参考…似た特性でハイパーレクシア(過読症)というものがあり、ASDや会話の不具合が伴う場合もあるという。これも原因はよくわかっていない。

私が今困っているのは、年々どちらの言語機能も壊れてきてしまっていることだ。これはまた後日書きます。

2021年11月 7日 (日)

続々・本当の病因は何なんだろうか?

前回、前々回を書いて以来、あれこれ精神医学の情報を漁り、自分も検査や実験的な試みをした。

やっぱり、現在の診断(ADHDとうつ病)で、自分の不具合を過不足なく表せているとは言いがたい。

グレーながらASDの要素も多いし、二度病名のついた統合失調症とも共通点はある。

心因性疾患の可能性も入れたらきりがない。

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20数年間で、何人もの精神科医にかかり、10個近くの疑い病名がついた。薬を処方するための便宜的な病名もあった。

精神・神経系の診断はそれだけ簡単ではないんだと思う。

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おそらく、母からの遺伝的な体質・気質がまずあって、そこに独特の養育環境と、独特の経験・習慣が加わって、これまでの症状となっているんだろう。

中年期にもなると、それが単体の発達障害なのか、複合的なディスオーダーなのかはもう調べようがない。

ただ、これ以上悪化させる要素を極力避けるのみ。

………

個人的にはこんな推測をしている。

若い頃は左半球の前部、内側に微細な不具合があり、それを右半球が補ってきたのではないか。

ところが、だんだん右の方、あるいは左右をつなぐ脳梁の周囲で何かが起きてきたため、左側が言うことを聞きにくいのではないか。

その真相は、脳機能がさらに衰え、症状が進むまで判明しないような気がする。

……

診断が確定しないことは、私だけの問題なら別にいいのだけど、周囲の誤解を招き、不利益を被る可能性があるから、なかなかもどかしい。

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