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2020年6月15日 (月)

うつ病とウイルスの関係について思うこと

うつ病に関する二つの学術的ニュースが6/11と15日に報じられた。

1.うつ病の発症 ウイルスが持つ遺伝子が関与している可能性

2.うつ病の「引き金」物質を確認 疲労やストレスで増加

研究者の元の文書を読まないことには何とも言えないけれど、特定のウイルス抗体の関与が患者79.8%/健康人24.4%というのは、両群に別の疾患が含まれている可能性をふまえてもはっきりした差だ。

2.にはそのメカニズムが書かれていて、疲労・ストレスから潜伏しているウイルスに再感染し、あるたんぱく質を出すことにより脳細胞死や「記憶をつかさどる海馬での神経再生抑制」につながるという。

医学的に詳しいことは???ながら、記憶の話やネズミの実験は専攻とからんでいるからイメージできる。海馬には新しいことを覚える機能があって、心の病や認知症、PTSDでも委縮がみられるといわれている。

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私が気になっているのはもちろん、「うつ病」ではないうつを伴う疾患でこのウイルスがどれだけ関与しているかということだ。
また、うつ病でない「健康な人」自体が人口の何割存在するのか。

そして、このHHV-6というウイルス、普通に多くの人がかかるメジャーなものだと思われるけれど、どのような特性を持つものか、とくに感染性について、コロナが落ち着いた後でよいのでさらに知らせてほしい。

でないと、この情報をにわかに知った人には「ヘルペスは性感染症である」「うつ病はうつる」など、新型コロナウイルスの時と同じく一方的な解釈が生まれてしまう恐れがあるからだ。というわけで、これからの研究や議論で続報があればアップしたいと思う。

ただ、私もこのウイルスかどうかわからないけれど、免疫関係とうつ状態や記憶力低下に関係があることは体感的に思っていた。過去の日記を探ればその発症経緯もわかる。そこがすっきりしたのはありがたいニュースだと思う。

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