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2020年3月

2020年3月28日 (土)

今までと違う世界で生き延びる

今回のパンデミック。まさに歴史上の大戦争と同じく、世界の常識をひっくり返そうとしている。

考えてみれば、罹患者と間近で会わない限り移らないウイルスだ。アルコールやハイターで簡単に壊れる。インフルエンザと大きな違いはないのに、どうしてこんなに大騒ぎするの?と思う人もいるだろう。

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それは雨に似ている。雨は適度に降ったりやんだりすれば大した害はもたらさない。だけど、大量に長期間降り続けば、あちこちで堤防を越え、最悪の場合はダムが壊れて街中が水に浸かってしまう。そこでダムの水を適度に放流しないといけない。

いざ越水が始まってしまうと、誰もが助かる正解はない。水が少なくても多くても、どこかで被害は出てしまう。亡くなる人もいるだろう。そのバランスの調整が、専門家、政治家に委ねられている。今回で言えば、"外出制限による感染ピークずらし"という形で。

私達のような一般市民にできることは、持ち場の役割を果たしつつ、身の回りで起きていることを正しく知り、守るべき人を極力守ることだと思う。

年度末…<br><br>
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さつまいもはカビはやすし、<br><br>
玉子はいつの間にか2つ割れてるし、<br><br>
お米は水が足りなくてカチカチだし…<br><br>
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あと、なぜか手に持ったものを次々取り落とす。<br><br>
携帯もお皿も売り物も…<br><br>
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知らない人が私を1日観察したらきっと驚くよ!!

ただ、不幸中の幸いもある。

大気汚染は明らかに減少した。交通事故や事件も減った。衛生観念が普及したおかげで、食中毒やインフルなども激減するはずだ。

世界中の人々が、健康について真剣に考え始めた。それは長い目で見ると必ず、失うもの以上の効果をもたらすと信じている。

だから、今はできるだけ多くの人に生き延びてほしい。無理して働いている人はなりふり構わず休んで欲しいし、鬱や不安に苛まれている人はメンタルクリニックに気軽に行って欲しい。お金のことは詳しくわからないけど、他国ではきちんと補償されることになっている。

自分も過去に失業したり、大事な人を失ったりして、何度か消えようと思った末、運よく生かされている。現代医療がなかったらこの場にいなかったかもしれない。

パンデミックという雨が小降りになるまでは、気が遠くなりそうな長さだけど、今までとは違う世界でとにかく生き延びよう。生き延びてから、色々なものを取り戻そう。

2020年3月26日 (木)

新型コロナ流行に振り回される発達障害の私③

今日から一週間は本当に我慢が必要。トイレットペーパーなんかなくてもなんとかなる。勤め先や大事な人を失えば取り返しがつかない。

そこがわかってない人が多い気がする。

例えば台風直撃の予報がされる。みんなスーパーで食べ物を買い溜める。ここまではプラスの防衛本能。

だけど、史上初の暴風が来そうだ、川が決壊しそうだ、と避難勧告が出る、そんな時、(ネットや身の回りを見る限り)意外と人は、自分は大丈夫、うちは壊れないだろう、と考えがちだ。

それは、正常性バイアス、マイナスの防衛本能のようなものだと思う。そして、今(3/26)の日本人の何割かは、避難勧告を受けても避難しない心理になってしまってるんじゃないか。

自分は2月からこうなることは予想していて、あまり動揺はない。発達特性のせいで、普段は多数派から浮いてしまうけど、その裏返しで集団心理に飲まれずに済んだ。ペーパーは2ロールで乗り切ったし、断りにくい花見も休んだ。外では手袋をしたまま買い物した。

私論だけど、非常時こそ、人と違うことを不利に思わなくていいし、正しいと思ったことは臆せず実行していいと思う。9年前の津波の時も、前例にとらわれず、「もっと上へ避難しましょう」と言った一人が運命を変えたと聞いている。

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2020年3月25日 (水)

新型コロナ流行に振り回される発達障害の私②

昨日、オリンピックの延期決定、東京都内では新型コロナウイルスの陽性率が急上昇してきた。日本を守るための「緊急事態宣言」がいよいよ差し迫っているのかもしれない。

ディズニーアニメで「チキン・リトル」という話がある。1943年版では、チキン・リトルの杞憂とデマ情報によって農場のニワトリが混乱させられ、避難したつもりが、狡猾なオオカミに食べられてしまう。まったく救いのない話だ。

ところが、チキン・リトルには2005年版があったらしい(Wikipedeia)。

なんだか全部、ふりだしに戻った気がします。<br><br>
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手帳をつけようとか、脳トレをしようとか、<br><br>
本を読もうとか、一人でも多くの人と話そうとか、<br><br>
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そういうのが全部できなくなりました…<br><br>
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7時半に起きて、8時15分に家を出て(ほぼ遅刻)、<br><br>
19時すぎに帰ってきて、21時には寝る…<br><br>
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部屋には、ゴミ箱に入りきらないゴミと、腐った食材と、<br><br>
汚れが増えていくばかりで、なにもする気が起きない…<br><br>
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そんな日ばかり↓↓<br><br>
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でも今日は、いい公園を、歩いて10分ほどの所に見つけました。<br><br>
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できれば毎朝、散歩に行けたら夢だなあ〜

<ある日、リトルが街の中で、「空が落っこちてくる!」と騒いだために、街中が大混乱に陥った。暴走する消防車、逃げまわる市民、慌てふためく大人たち。だが、当のリトルは「交通標識みたいな物」が空から剥がれ落ちてきたなどと言うばかりで、肝心の「空の破片」も見付からない。

リトルは街中から嘘つき呼ばわりされ、意地悪なクラスメイトからも散々に馬鹿にされる。何より彼が辛かったのが、愛する父親バック・クラックにも信じてもらえなかった事だ。そんな失意の日々の中、再び彼に汚名返上・名誉挽回のチャンスが訪れる。彼は少年野球の試合で、奇跡のような逆転サヨナラ・ランニングを見せたのだ。

だがそんな栄光も、また落ちてきた「空のカケラ」の前に、危うく消し飛びそうになる。流石に前回のような軽率な行動を起すわけにも行かないリトルは、発見した空のカケラを仲良しの友達にだけ教えたが、そのカケラが突然空を飛び始め、友達のフィッシュが連れ去られてしまった。リトルたちは、さらわれた友達をUFOから助け出したが、いっしょに宇宙人の子供が付いて来たから、さあ大変。街中の空が割れたかと思うと、おびただしい数のUFOが攻めてきたのだった!>

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この結末はまだ知らないけれど、空のかけらをウイルスに、リトルを勘のいい専門家に例えると納得できる。中国や日本の多くの人がが流行を抑えこんでいる気になっている中、再び現れた危機の兆し。どうなってしまうのだろうか。

2020年3月20日 (金)

新型コロナ流行に振り回される発達障害の私①

新型コロナウイルスが日本で騒がれ始めて2ヶ月になる。私の住む県でもじわじわ広がっていて、自分が知らずにかかっていてもおかしくない。

「驚異に備えること」というブログ記事、当たってほしくなかったけど本当に想定外になってしまった。

この流行が私に与えた影響。

一つに、ニュースに対する過集中、情報依存になってしまった。寝ても冷めてもコロナのことを考えずにはいられない。おかげで本来の活動が滞り、無駄に時間を過ごしてしまう。

もう一つは、予定の激減と引きこもりがちな生活により、前にもまして忘れっぽくなった。時間や曜日の感覚もうしなわれている。お年寄りの認知力が低下していないことを願いたい。

最後に、やっぱり自分の感性は大多数の日本人とは違う、ということを思い知った。これについては後ほど。

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2020年3月 2日 (月)

自閉性障害に一点足りない

自閉症スペクトラムの傾向は十分に持っているけれど、心理検査では閾値(診断基準の点数)に「こだわり」の面で足りないため、この障害名はついていない。

10代までは間違いなく、自閉系発達障害にあてはまったと思う。言葉の遅れ、感覚の偏りと過敏性がある。粗大運動が苦手。心を許した人としか話せない。人との距離感がわからずトラブルになることもたくさんあった。

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ところが特性の一部は、成人してから若干薄れてきた。心理学の勉強、通院、集団経験などを通して、(根は変わらなくても)行動が矯正されたんじゃないかと自分では思う。

こだわりについて言えば、本当は自分の信念を貫きたくても、他者が受け入れないと学んだから、その信念を棄却する、というスタンスを意識的に取ってきた。以前持っていた万能感のようなものはなくなり、物事への関心は、深く狭く、から広く浅く、に変わった。

それで診断から外れたのは良いことなのかもしれないけど、こだわり以外の自閉系点数は高いままなので、医師や家族から(ADHD以外)ノーマルとみなされながら暮らす現状はとてもやりづらい。せめて当事者会などで理解してほしいと思う。

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