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2019年12月10日 (火)

過去のプライドについて

時々、20代までやってきたことを振り返ることがある。

小中高と、成績は特別よくなかったけど、"真面目で素直で努力家"と周りには思われ(思わせ)ていた。

文系教科は少し得意だったので、進学もさせてもらった。

ところが、20代後半まで社会人になれなかったし、それも実質アルバイトで、半年でクビになった。

資格もろくになくて、ブラックな職場を渡り歩いた。

母の影響で地元には住み続けられなかったから、他県へ嫁に行った。

でも、父には苦労を掛けてしまい、長生きしてもらうことができなかった。

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今は一見、どこにでもいる主婦のような顔をしているけど、毎日がうっかりと体調不良で、外では働けない。

そのことを不遇と思ったり、誰かを責めたりするつもりはない。

強いていえば、10代までの「真面目に頑張れば報われる」という価値観が、20世紀末の大不況でひっくり返ってしまい、その頃の無力感をいまだ引きずっている。

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だけど、振り返ってよくよく考えたら、別に自分は真面目ではなかったし、頑張ってもなかったことに気づいた。

親や教師の要求に、皆と同じように合わせていただけだ。

だから、「前はもっと~だったんだ」とか、「本当は~なはずだったのに」というプライドにしがみつくのはなるべくやめたい。

これからの行動の足かせになってしまう。

 

負け惜しみのようだけど、昔は心理の専門職になりたくて、結局なれなかったし、ならなくて正解だった。

でも、学んだことは十分、生きるのに役に立っていると思う。

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