26歳の日記より
何事もなかったかのように、封じ込めたんです、私は。記憶も、価値観も全部一緒に。
それから、今に至るまで、私はあんまり覚えていないんです。今までの自分が何者で、
いったいどうやって生きていこうとしていたのか。
ある日、この迷路の中に一人、初めて放り出されたように、途方にくれてしまったんです。
(略)
自分の中の、正の感情も、負の感情も、どこかに閉じ込められてしまった気がする。もうないんじゃないかってくらい。
小さな言葉、小さな出来事に、心を動かした記憶も、みんななくしてしまった。
私はどこへいったんだろう?
(略)
ホームページを作った時、私はわずかにも夢を見させてもらった。そう、夢は夢なのだ。
全てのものはいつか、消える運命にある。たとえ虚構であっても、失うのは淋しい。
私はいつか私自身を失うだろう。それを惜しいと思えないのは、実感がないからでしょうか。
人は死にたくないから生きている。自分がかわいくて生きている。自分を生かしてくれる世界が好きで生きている。
わからない。生の意味とか・・・とっくに見失ってしまった。私は、生きるためにしか生きられない。意味わかる?
自己実現とか、夢とか希望とか、もてなくなっちゃったの。何がしたいのか いや、何ができるのかもうわかんないの。
なぜ生きるんだ?いつかは死ぬのに。
この答えを出したい。いつかは思い知るの。わかってる。頭で考える問題じゃない。
(略)
ただいえること 26歳という 一生に一度しかない時間が、過ぎ去っていく。
どうでもいい掲示板と惰眠と感傷と懐古(回顧?)で、過ぎ去っていく。
人と話すこともない。何かを作ることもない。このままは嫌だ。マジで嫌だ。
そう思える時間は一日の中で少ない。
(略)
26歳のあんたは、何がしたいの?何をして食っていくの?