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2011年5月 3日 (火)

音楽が悲しみに気づかせてくれた

遠方に住む祖母が99で他界した。

重い認知症で寝たきりながらも、たくさんの親族に支えられていて、
父も大往生だねと言っていた。

しかし私は高熱でお別れにいくことができず…

布団の中で祖母の記憶を探したが、
いくらがんばっても顔写真しか浮かんでこなかった。
悲しいことだと頭では理解してても、どういう気持ちをもてばいいかわからなかった。

Photo_26

珍しく昨日今日と、ささいなことにイライラして、
ビンやナイフを何度か床になげつけた。

気を鎮めようと、ロイヤルウェディングで歌っていた
聖歌隊のCDがあることを思い出して、レクイエムをかけたら涙が出てきた。

祖母のことを考えたのかどうかは自分でもわからない。

でもこれが悲しいという感情だと気づいた。

祖母に感謝したくなった。
私の父を産み育ててくれたこと。
私が小さい頃、母の代わりにお世話しに来てくれたこと。

今日感じたことも、また忘れてしまいそうだけど、
そんな時はまた音楽をかけようと思う。

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